すくすく子育て3月23日保育園 入園前の不安

保育園 入園前の不安
すくすく子育て3月23日放送は、保育園 入園前の不安というテーマで、この春から保育園に入園するわが子のはじめての集団生活に不安や疑問がありますよね。ママから離れると泣いてしまう、抱っこしないとねんねできない子供さんなど、保育士さんとのコミュニケーションどうしたらうまくいく?など保育園 入園前の不安について考えることを紹介してくれました。
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この問題について一緒に考えてくださる専門家の先生は、
東京大学 名誉教授 教育学 汐見 稔幸先生。
まちの保育園 園長 岩井 久美子先生です。

進行は、山根 良顕さん(アンガールズ)、優木まおみさんです。

集団生活にちゃんとなじめる?

父兄さん達からの質問です。
*吉田さん(ママ)の不安お子さん美知花ちゃん(9ヶ月)「人見知りするわが子、保育園の生活になじめる?」
岩井 久美子先生「入園後、園の生活に慣れるための期間(約1週間~10日)を設けています

子どもにとって、はじめての場所で、知らない人ばかりなので、不安になってしまうのは当然です。そのため、保育園では、子どもの不安を少しずつ軽くしながら園に慣れるための期間(約1週間~10日間)を設けています。この期間を「慣れ保育」「慣らし保育」などといいます。この期間は、1日ごとに保育士と保護者で子どもの様子を話し合い、次の日はどのぐらいの時間子どもを預かるかなども相談します。子どもは一人一人違うので、丁寧に子どもに関わることを意識しています。

引用元:すくすく子育て>お悩みQ&A>わが子は保育園の生活になじめるの?

番組では、実際に神奈川県のくらき永田保育園にで取材を行っていました。
1歳児クラスの男のがママから離れると泣いてしまいました。
保育士さん達が代わり代わりになだめていました。
担当の保育士さんに変わると、うまくなだめたら男の子は落ち着きました。
担当の保育士さんは子どもの性格を理解している(園の生活に慣れるための期間で)ようです。
その期間は、クラス全体が見える位置に常に位置していました。

子どもは、不安な気持ちを自分だけで解消することができません。
そのため、ママ・パパにだっこをねだるなど、親しい大人に身体接触を求め、受け止めてもらえることで不安を解消します。
このように、子どもが特定の親しい大人にくっつくことで安心感を得ること「アタッチメント」といいます。
*アタッチメント:子どもが、特定の親しい大人にくっつくことで、安心感をえること
すくすく子育て 保育園 入園前の不安
保育園でも、保育士とのアタッチメントが習慣的になって愛着ができれば、子どもは「何かあっても、この人のところに行けば助けてもらえる」「自分は愛されている」と思うようになります。
そういった気持ちが育てば、一人で長い時間を過ごしたり、子どもたち同士で遊んだりしていても不安を感じなくなっていきます。

引用元:すくすく子育て>お悩みQ&A>わが子は保育園の生活になじめるの?

保育園でのお昼寝について

*松下さん(ママ)の不安お子さん慧(けい)くん(8ヶ月)
「授乳じゃないとねんねしないわが子、保育園でちゃんとねんねできる?」
岩井 久美子先生「上述の期間中に、保育士さんと、父兄さんと相談で、子どもが安心できるまでは、なるべく家庭と同様に行います」
すくすく子育て 保育園 入園前の不安
*鈴木さん(ママ)の不安お子さん晴斗(はると)くん(5ヶ月)
「生まれてからずっと母乳で育てているが、入園までに粉ミルクとほ乳瓶に慣れるのか不安・・・」

岩井 久美子先生「子どもが安心できるまでは家庭と同じように関わる」
「ストレスにならない程度に試し、困ったら園に相談をしてください」

子どもが保育園に慣れるための「慣れ保育」の期間に、保育士は保護者と子どものことを共有しながら保育のやり方を構築していきます。
それぞれの子どものこだわりや、どうしたら子どもがミルクを飲んでくれるのか、寝かしつけはどうしているのかなどを確かめながらのプロセスです。
その過程で、保育園のやり方を強制することはありません。子どもが、保育園や保育士を安心できると受け入れてくれるまでは、できるだけ家庭と同じように関わります。
例えば、お昼寝のときにだっこされるのが大好きであれば、保育士は寝つくまでだっこをしてあげます。
そのように、子どもが安心できるように工夫をして寄り添いながら、子どもに合わせて対応していきます。

引用元:すくすく子育て>お悩みQ&A>わが子は保育園の生活になじめるの?

子どもは保育園の生活にどうやって慣れていくの?

番組では、世田谷仁慈保幼園で取材をしていました。
ゆいこちゃん(1歳6ヶ月)は、入園した頃は、家では食事をしますが、園の食べ物は、イヤだと言って食べませんでした。
0歳クラスの担任の中村先生は「最初のうちは、食事のコーナーに行くのも嫌がっていて、食事だと分かると、嫌だって泣いて、全く何も食べない状態で4月の最初の頃は過ごしていました」
先生は、父兄さんからの情報で、ゆいこちゃんのヒントとなる情報を得て
中村先生「(家では)遊びでも、あまり、おもちゃを口に入れない、口の中に異物を入れるという認識があるのかなと思っていました」
そこでスプーンの材質の違いがったそうで、家ではシリコン製のスプーン、一方園では、ステンレス製のスプーン
中村先生「ヒヤリとする感触が口に当たるのが嫌なのかも知れない、いつも慣れ親しんでいるシリコンの素材なら安心できるかなと思いました」
スプーンを変えたら食べられるようになりました。
入園から1ヶ月ゆいこちゃんに変化が、お気に入りの保育士さんができました。
中村先生「実際にその保育士さんと一緒に食べたことで、すごく食べた日もありました」
「その保育士さんと一緒に食べられるようにしました」
入園から9ヶ月後には、お腹が空くと、自分からエプロンを取りにいくようになりました。
保育士さん達は子ども達をよく観察しているんでしょうね?
岩井 久美子先生「不安は一人で抱え込まずに、何でも保育園に尋ねてみることが大事です」

汐見 稔幸先生

保育園に入園すると、子どもは、突然これまでと違う環境に入ることになるので、戸惑うのは当然です。
ただ、子どもは、新しい環境によって成長するともいわれています。
例えば、子どもをママ・パパの実家に連れて行くと、いろいろなことが自分の家と違います。
テーブルと座卓の違いや、トイレやお風呂、食べ物が違うこともあります。
子どもは、違う文化に触れてはじめは驚きますが、次第にその違いに慣れて、「いろいろなやり方がある」と学んでいきます。
同じように、はじめは保育士をママ・パパとは違うと感じて戸惑いますが、次第にママ・パパとは違うけど、保育士も自分を大事にしてくれる存在だとわかっていくのではないでしょうか。

引用元:すくすく子育て>お悩みQ&A>わが子は保育園の生活になじめるの?

椎葉さん(ママ)の不安お子さん心(こころ)ちゃん(1歳3ヶ月)
「連絡帳への相談はどんな内容を書けばいい?」
岩井 久美子先生「ささいなことでも家庭と保育園の連携につながる」

保育園に入ると、子どもは「家庭」と「保育園」の2つの生活の場で成長していくことになります。
この2つの場が連携できていないと、困るのは子どもです。
家庭と保育園で連携できるように、連絡帳の「家庭からの欄」には、ささいなことでもよいので家庭での子どもの様子などを書きましょう。
例えば、「忙しくて子どもの相手がなかなかできず、朝からぐずっています」と書かれていれば、保育士は「いつもより抱きしめてあげよう」といった対応ができます。
コメントが書かれているだけで、子どもをあたたかく見守ってあげられる状況が作れるのです。

引用元:すくすく子育て>お悩みQ&A>保育園の連絡帳での相談は、何を書けばいいの?

岩井 久美子先生「深い相談の場合、文章では伝わらないこともあるので、担任の先生などと直接相談した方が良いかなと思います」

連絡帳は文章でやりとりをするので、誤解が生じることもあります。
相談ごとの内容によっては、時間を作って、保護者と保育士で向き合って話をしたほうがよい場合もあります。
そのようなときは、話をしたい旨を連絡帳などで保育士に伝えてください。

引用元:すくすく子育て>お悩みQ&A>保育園の連絡帳での相談は、何を書けばいいの?

●すくすくポイント

災害が起きたとき、子どもをどう守る?

保育所の避難訓練
地震、火災、水害などを想定し、少なくとも月に1回避難訓練をすることが消防法で義務づけられています。

世田谷仁慈保幼園では、104名の園児を保育しています。
災害が起こったときのためにそれぞれのクラスごとに合わせた防災袋が準備されていました。
・0歳児クラスの防災袋の中には、衛生用品の他に絵本も入っていました。
さらに自宅に帰られなかったときのために、3日分の非常食や水が倉庫に保管されていました。
取材中に避難訓練があり、保育士さん達は、声を掛け合い役割を確認していました。
・担当する子ども達の人数も確認していました。
子ども達が動揺しないように声をかけていました。

●すぐにわが子を迎えに行けないときは?
保育所では、子どもが安全な場所で安心して、過ごせるように普段と変わらない保育を心がけているそうです。

*万が一、災害が起こったときに、親自身も落ち着いて行動できるように、わが子が通う保育園の安全対策を確認しておいてください。
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まとめ

●集団生活にちゃんとなじめる?
ご父兄からの質問
Q.人見知りするわが子、保育園の生活になじめる?
A.保育園の生活に慣れるための期間がある

Q.授乳じゃないとねんねしないわが子、保育園でちゃんとねんねできる?
A.保育士と愛着の関係ができれば不安がなくなっていく
A.子どもが安心できるまでは家庭と同じように関わる

Q.連絡帳への相談はどんな内容を書けばいい?
A.ささいなことでも家庭と保育園の連携につながる
A.相談ごとは、文章だけでは伝わらないことも
A.「情報の共有」が大切。育児日記の感覚でいい

最後までありがとうございました。