【主治医が見つかる診療所】恐ろしい突然死の予防法と対処法!

主治医が見つかる診療所 突然死 予防法 対処法

主治医が見つかる診療所5月30日では、何の前触れもなく命を奪われる突然死。
年間10万人が襲われるとも言われ、年々増加傾向にいつどこで起こるか分からない突然死。
一体どうやって予防すればいいのか?そこで今回は、突然死を招く危険な病気を発症し、生死の狭間をさまよいながらも生還した九死に一生を得た医師が伝えたい生還のターニングポイントが紹介されました。
医師でさえ陥ってしまった突然死の危機、そこには意外な原因や思い込みあったのです。
果たして名医を襲った病気の正体とは?そして生還のターニングポイントはどこにあったのか?
九死に一生を得た医師が自らの体験を告白!
これさえ知っていれば、突然死を招く、恐ろしい病気にも備えることができる!
その予防策と対処法を教えてくれました。

突然死

この病気を発症すると、24時間以降だと突然死の可能性がありますが、24時間以内だと生還できる可能性があるそうです。
なので、生還のターニングポイントは、24時間になります。

突然死の原因で特に多いとされるのは、脳と心臓の病。
今回、九死に一生を得た医師もこの2つのうちのどちらかの病気を発症していました。
年間に約3万5000人が命を落とす、若年層にも増加傾向にある突然死を招く恐ろしい病気から生還した医師。
東京都 新宿区 東京女子医科大学病院 脳神経外科医 林基弘先生(54歳)
ガンマナイフという開頭せずに脳を手術する治療器などを操作する脳に関する最先端治療の第一人者です。
ガンマナイフ治療:脳の奥や神経の近くにできた腫瘍などを頭を切開せずに放射線を使って消していく治療法。
がん細胞の遺伝子のみを破壊し、死滅させるそうで、短時間で術後の回復も早く、体に負担の少ない治療法です。
林先生は、25年前からガンマナイフ治療に携わり、これまで9600人以上の命を救ってきました。
そんな素晴らしい実績のある林先生は突然死の危機を経験

突然死を招く病気 3つのサイン

1.首の左側に違和感
2.知らないうちに意識を失う
3.経験したことのない大量の汗

林先生に起こった異変は、首の左側に違和感があり、板があるような感じで筋肉が固まったイメージだったそうです。
しかし、右側を反対にして寝たら治ったそうで、単なる寝違えかと思っていたので、気にしていなかったそうです。
そして、2つ目の異変が林先生はずっとテレビを見ていたつもりが、家族は、林先生がいびきをかいて寝ている姿を目撃していました。
知らないうちに意識を失っていたようです。
さらにこの直後に3つ目の異変が、経験したことがない大量の汗をかいたそうです。
この時点で明らかな異変を感じていた林先生。痛みが全くなかったため、病気だと考えられず、その日はそのまま就寝。
しかし、林先生に現れた3つの症状は、突然死を招く病気のサインだったのです。

異変が起きた翌日の朝になっても、首の左側の違和感は残ったままでしたが、しかし、痛みはなくそのまま職場の病院へ。
病院で林先生のお父さんの主治医で同僚の循環器内科医 山口淳一先生にたまたま会ったことで検査を受けなければと直感したそうです。
すると、山口先生から「心筋梗塞を起こしていると告げられたそうです」病名は「急性心筋梗塞」
林先生は、血液中の中性脂肪やコレステロールの値が高かったため血管内にプラークが発生。
そのプラークが心臓の血管を詰まらせ心筋梗塞を発症したのです。
そのまま緊急入院となり、心臓の血管を広げるカテーテル治療が行われたそうです。
東京女子医科大学病院 循環器内科医 山口淳一先生によると「林先生の場合は、右の冠動脈の根元に近いところで完全に詰まっていました」
「急性心筋梗塞で間違いありません。首が痛くて心臓とかあまり思わないですよね。左首がとか」
「心臓に端を発した痛みが放散する(痛みが)広がっていく」
「心筋梗塞」と聞くと激しい胸の痛みをイメージする方が多いですが、
実は心筋梗塞を経験した人の約2割は胸の痛みを感じず発症しているのです。
林先生のように心臓に痛みがなく首や腕など別の場所に症状が出るケースも珍しくないそうです。
実は、林先生は、山口先生と出会った時あることに気付いたそうです。
それこそが、生還のターニングポイントだったのです。
林先生のお父さんも心筋梗塞の既往(経験)があったそうで、
その時お父さんは「のどがしみる感じがした」と言ったそうで、それで心筋梗塞が分かったそうです。
それをお父さんの主治医である山口先生を見た時思い出したそうです。
思い出さなかったら、検査すらもしていなかったと語っていました。
山口先生に出会った時、父親の痛みのない心筋梗塞を思い出す。
自分の症状も「同じではないか?」とひらめいたそうです。
幸い一命を取り留めた林先生でしたが・・・
林先生「私の場合は、発症して約17時間経ってからの手術だったので、
(心臓の)壊死が始まっていて、ポンプとしての拍出量が今でも普通の人の3分の2」
「もっと早かったら、心臓のポンプの機能も改善した可能性もあったんじゃないかと言う風には思っています」

おさらい!
林先生に現れた急性心筋梗塞の特徴
1.首の左側に違和感
2.数十秒間 意識を失っていた
3.大量の汗をかいた

渡辺正行さん「素人が気付くのにはどうしたら良いですか?」
循環器内科医 秋津壽男先生「心筋梗塞・狭心症というと胸が痛いと言うことを思うが、
実際には放散痛は、かなり広いエリアに起きる。耳からへそまでの左半身のどこに起きても不思議ではない」
上半身左側の痛み・違和感は心筋梗塞の恐れあり!
秋津壽男先生「左の背中・首の痛み、珍しい人では左の奥歯が痛かった人もいます」
「普通はだんだん背中に回って、胸に寄って、最終的には心臓」
「初期には、心臓から離れたところの症状で起きることもある。そこの時点で、
「心臓かも知れない」と頭で考えつくのが大事」
異常が出るのは、「左上半身」と覚えておくのが良いですね。
循環器内科医 秋津壽男先生によると、体の左側耳からへその間に痛みや違和感⇒心筋梗塞の危険性

知らないと危険!心筋梗塞の対処法

環器内科医 秋津壽男先生が教えてくださいました。
1.ちょっとでも気になったら、まず救急車を呼ぶこと。
2.手近にある「AED」、自宅の周りで一番近いコンビニをチェック
東野幸治さん「もし、心筋梗塞でなかった場合、健康な人に電気を流しても大丈夫なんですか?」
秋津壽男先生「AEDは非常に賢い機械でつけてボタンを押しても健康な人には電気は全然流れない」
AED(自動体外式除細動器):電気ショックが必要かどうかを見分ける。
●心筋梗塞の対処法:自宅や職場近くのAED設置場所を事前に確認しておく。

知らないと突然死を招く、心筋梗塞検定
●心筋梗塞の大きな原因のひとつは、肥満
健康な人に比べ発症のリスクは約3倍になるともいわれています。
実は林先生発症前は・・・身長170cm、78kgで太っていて、コレステロールの値も基準値をオーバー。
そこでこのままではいけないと、発症1年前からある健康法を実践していたそうです。
ところが林先生が実践していた方法は自身の心筋梗塞を招いた原因の1つなったのではと言います。

Q.林先生が心筋梗塞の原因と考える当時実践していた健康法とは?
A.「糖質制限ダイエット」
林先生は、ハードな筋トレと炭水化物をほぼ摂らない糖質制限ダイエットを実践し、2ヶ月で10kg減に成功。
しかし、その裏腹に悪い生活習慣に陥ってしまったそうです。
林先生「糖質=悪いものという意識が強くなってたんぱく質・脂質もある程度制限して食べなきゃいけないのに、
お肉なら食べても良いんだという感じになってしまって、最終的にはそれが内臓脂肪という結果に
体質的につきやすくそれが原因の1つになったのではないかと思っています」
たんぱく質なら何でもOKと思ってしまうマグロの赤身がトロに、
そしてササミ・赤身肉が霜降り肉へと替わり、知らず知らずのうちに大量の脂質を摂っていた結果に。
沢松奈生子さん「先生と気が合いそうだな」(笑)
林先生「低糖質ダイエットを否定するわけじゃなく、内科の先生に調べてもらって、
「あなたはこういう体質だけらここに気をつけなきゃいけない」って聞いていれば違ったんじゃないかな」
心筋梗塞を招いた原因:糖質制限を都合良く解釈してしまったのが原因の1つと考えているそうです。

Q.林先生が心筋梗塞を発症した際、胸の痛みを感じなかった理由は?
A.林先生「うちの家系に糖尿病(2型)があるのでちょっと血糖値が高めだが病院に行くほどではなかった」
糖尿病:神経が破壊されるため、痛みを感じにくくなる傾向があるそうです。
そのため、発症に気付くのが遅れてしまい最悪の場合、命を落としてしまうこともあるそうです。
現在の食生活は?栄養バランスを重視した食事に替えていて以来、7年間再発していないとのこと。

●糖質制限ダイエットの意外な落とし穴
心療内科医 姫野友美先生が糖質制限ダイエットで絶対やってはいけないポイントを解説
姫野友美先生「林先生は太っていた時代に糖質をたくさん摂っていたと思う。
糖質をエネルギーに変えて生活してらしたと思う。
そういう人がいきなりパタッと糖質をやめてしまうと、まだ他のエネルギーに変える回路に変わっていない」
「つまり、血糖値が下がった時に交感神経が緊張して高血圧になりやすい」
急激な糖質制限は、高血圧に!
姫野友美先生「最初は1食だけ抜いて、慣れてきたら2食抜く」
姫野友美先生によると、長年糖質をたくさん摂っていた人は、急に摂らなくなると高血圧になる場合があり、
心筋梗塞など突然死を招く病気の発症リスクを高めてしまう恐れがあるんだそうです。

知らないと損する!心筋梗塞の予防法

神経外科医 上山博康先生「偏食している人は、血液検査の結果が悪い場合、3D-CTという検査で血管の状態を一度調べておく」
3D-CT検査:心臓や血管などを立体的に調べることができる。
内科・リュウマチ科医 中山久德先生「高血圧で気にしていただきたいのは、
日中血圧を測って高いと言われた人は、ご自身で分かっている。しかし、夜に血圧が高い人は要注意!」
「夜高くて、日中は高くない。そうすると検診でも医療機関に行って測っても日中に測っていますから、
「あなたは血圧大丈夫ですよ」っていわれる、なので朝起きて測った血圧が多少高めであれば、
「もしかしたら高血圧かも」と思って相談してもらうといい」
日中血圧が正常な人:朝起きた時に血圧を測定し、血圧が高めの場合は夜間高血圧の恐れがります。

まとめ

●突然死
・生還のターニングポイント:24時間以内

●突然死を招く病気 3つのサイン
1.首の左側に違和感
2.知らないうちに意識を失う
3.経験したことのない大量の汗
・心筋梗塞を経験した人の約2割は胸の痛みを感じず発症している。
循環器内科医 秋津壽男先生によると、体の左側耳からへその間に痛みや違和感⇒心筋梗塞の危険性!

●知らないと危険!心筋梗塞の対処法
1.ちょっとでも気になったら、まず救急車を呼ぶ。
2.手近にある「AED」、自宅の周りで一番近いコンビニをチェック。
・心筋梗塞の対処法:自宅や職場近くのAED設置場所を事前に確認しておく。

●知らないと突然死を招く、心筋梗塞検定
・心筋梗塞の大きな原因のひとつは、肥満
 健康な人に比べ発症のリスクは約3倍
Q.林先生が心筋梗塞の原因と考える当時実践していた健康法とは?
A.「糖質制限ダイエット」
心筋梗塞を招いた原因:糖質制限を都合良く解釈してしまったのが原因の1つ
Q.林先生が心筋梗塞を発症した際、胸の痛みを感じなかった理由は?
A.糖尿病(2型)

●糖質制限ダイエットの意外な落とし穴
糖質をたくさん摂っていた人がいきなりパタッと糖質をやめてしまうと、
血糖値が下がった時に交感神経が緊張して高血圧になりやすい
※急激な糖質制限は、高血圧に!

●知らないと損する!心筋梗塞の予防法
・偏食している人は、血液検査の結果が悪い場合、3D-CTという検査で血管の状態を一度調べておく。
・夜に血圧が高い人は要注意!
・日中血圧が正常な人:朝起きた時に血圧を測定し、血圧が高めの場合は夜間高血圧の恐れ。
最後までありがとうございました。