【ゲンキの時間】専門医に学ぶ!免疫力をアップする方法を飯沼一茂さんが紹介!

免疫力をアップする方法
2024年1月21日放送の健康カプセルゲンキの時間は「免疫力」風邪をひかない人は何が違う?…専門医に学ぶ!免疫力をアップする方法について紹介されました!
免疫力をアップする方法について教えてくれたのは純真学園大学 員教授 医学博士の飯沼一茂さんです。

風邪をひかない人は何が違う?免疫力を下げる意外な悪習慣

風邪などの感染症によくかかる人とかからない人。その差は「免疫力」にあるかもしれません。
免疫とはウイルスや細菌などの異物や病原体から身体を守る防御システムのことです。
年齢と共に低下し、普段の過ごし方によっても大きな差が出るとのことでした。

免疫の基礎知識

免疫とは?

免疫とはウイルスや細菌などの異物や病原体から身体を守る防御システムのことです。
免疫機能は20歳頃が最も高く、50歳頃にはその効果が約半分以下に落ちてしまうとのことでした。
また、普段の過ごし方によっても大きな差が生まれやすいそうです。

抗原と抗体の違いは?

抗原とは身体に侵入するウイルスや細菌などの病原体そのものです。
抗体は病原体などと直接闘う物質で免疫が持つ機能のひとつだそうです。

実はすごい!免疫力を保つ唾液の働き

感染症予防のカギは「粘膜」にあり!

免疫には、大きく「全身免疫」と「粘膜免疫」の2種類があります。
「全身免疫」は病原体などが身体に侵入してから動き、重症化を抑える働きがあるそうです。
一方「粘膜免疫」は身体に侵入する病原体などを防ぐ働きがあり、
ウイルスや細菌が口や鼻から侵入してきた直後に、身体の中に入らないようにシャットアウトしてくれるとのことでした。
その「粘膜免疫」の中で、重要な役割を果たすのが「唾液」だそうです。

免疫力と唾液の関係

飯沼一茂さんによると、抗体の一種「IgA」は唾液の中などに含まれており、
ウイルスなどの病原体が侵入した時に中和(無毒化)し、感染そのものを阻止する事ができるそうです。
そのため唾液を増やす事は感染予防のために重要とのことでした。
一方唾液量が少ないとIgAの量も少ない可能性があるため注意が必要だそうです。

風邪など感染症の原因にも!?唾液を減らす落とし穴

唾液を減らす落とし穴①「よく噛まない」

人は噛む事で口の周りの筋肉を使います。
すると口の中にある「唾液腺」が刺激され唾液の分泌が増加するとのことでした。
一方、噛まずに早食いをすると唾液の分泌が少なくなってしまうそうです。

唾液を減らす落とし穴②「口を開けていびき」

口を開けて寝ると唾液が蒸発し、唾液量も減少します。
そのためウイルスが侵入しても防ぎきれなくなってしまうとのことでした。
しかもいびきをかきやすい人は、普段から口呼吸になっているとのことでした。
すると口の中の唾液はどんどん蒸発し、睡眠中でなくても風邪などの感染症にかかりやすくなってしまうそうです。

「IgA」の分泌量を減らすNG習慣

IgAの分泌量は睡眠6~8時間が最も多く、5時間以下と9時間以上では減ってしまうそうです。
そのため睡眠時間は短すぎても長すぎてもNGなとのことでした。
またストレスや疲労もIgAを減らす大きな原因になるそうです。

唾液を簡単に分泌させる方法

唾液を簡単に分泌する方法①

1)人差し指から小指まで4本の指を頬に当て、上の奥歯付近を後ろから前に向かって10回まわします。

唾液を簡単に分泌する方法②

1)両手の親指を揃えて顎の真下に当て、突き上げるように10回押します。
注意:この時無理に押さないように気をつけます。

量だけじゃない!ポイントは「IgA」の若返り

加齢とともにIgAの物覚えが悪くなる!?

免疫は一度感染した病原体に再度感染した時に初回よりも迅速に病原体を攻撃する「免疫記憶」という機能を持っています。
IgAにもその機能がありますが、加齢とともに物覚えの悪いIgAが増えてしまうとのことでした。
すると病原体への反応が鈍り風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなってしまうそうです。

若いIgAを作るには「パイエル板」が大切

免疫機能を高めるのに大切なのは、できるだけ若いIgAを作る事だそうです。
その鍵となるのが「パイエル板」。
パイエル板とは小腸の壁にあり、IgAを作る免疫細胞が多く集まる場所とのことでした。
病原体などをパイエル板の免疫細胞たちに触れさせ、人体にとって敵の特徴を学習させる働きがあるのとのことでした。
そのためパイエル板をゲンキにすると若いIgAを作る事ができるそうです。

パイエル板をゲンキにする栄養素「ビタミンB1」

パイエル板をゲンキにするには、ビタミンB1を摂取する事がおすすめだそうです。
ビタミンB1は大豆・かつお節・アーモンド・たらこ・豚肉・うなぎなどの食材に含まれていますが、多くの方が不足しがちだそうです。

飯沼一茂さんおススメ!ビタミンB1を含む「豚肉」

ビタミンB1を豊富に含む食材のなかで先生の一押しは「豚肉」。
豚肉には牛肉の約10倍のビタミンB1が含まれているそうです。
おススメのメニューは「豚肉の生姜焼き」。
具材としてニラや玉ねぎを加えるとビタミンB1の吸収率がアップするとのことでした。
さらにビタミンB1は水に溶けやすいため栄養が余すことなく摂れる豚汁などの汁物もオススメだそうです。

身体を温めると免疫力がアップ!?

飯沼一茂さんによると、体温を1℃上げると免疫力が大幅にアップするそうです。
そのため風邪などの感染症対策には身体を温める事も大事とのことでした。
体温を上げるのにおススメの方法は入浴。40℃くらいの湯船に10分ほど入る習慣をつけると良いそうです。

まとめ

参考になれば幸いです。
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最後までお読みいただきありがとうございました。