2023年9月17日放送の健康カプセルゲンキの時間は意外な場所に潜んでいる!秋のアレルゲンは家の中にアリで家に潜む原因を根絶!秋のアレルギー対策正しい掃除法について紹介されました!
ドクターは国立病院機構相模原病院 臨床研究センター 臨床研究センター長 医学博士の海老澤元宏さんです。
正しい掃除法を教えてくれたのは医療環境管理士の松本忠男さんです。
目次
秋のアレルギー対策正しい掃除法
・アレルギーとは:本来無害であるはずの物質(アレルゲン物質)に免疫が過敏に反応し、
鼻水・くしゃみなどの症状を引き起こす事。
秋の2大アレルギー「ダニ」「カビ」
海老澤元宏さんによると、秋の2大アレルギーはダニとカビ。
特にダニのアレルギー物質は秋に大増殖するそうです。
しかも、ダニアレルギーは大人になってから発症するケースも多く、今は症状がなくても油断は禁物だそうです。
アレルゲンはダニのフン!?
海老澤元宏さんによると、ダニ自体はアレルギーを引き起こす原因にはほとんどならないそうです。
原因となるのはほとんどがダニの「フン」。
消化のために分泌される消化酵素がフンに混ざってアレルギーの原因になっているそうです。
そのためダニの数が最も多いのは8月頃ですが、夏が終わるとダニのフンがカーペットなどに大量に残るため、アレルゲンの量は1年の中で秋がピークになるそうです。
ダニアレルギーの症状
ダニのアレルゲンが目に入ると目の痒みが出たり、鼻に入るとアレルギー性鼻炎の症状を起こしたりするとのことでした。
さらにアレルゲンが気管支に到達すると喘息の発作を引き起こし命に関わる事もあるそうです。
アレルギー対策は「掃除」が重要!
ダニアレルギー対策に欠かせないのが掃除です。
しかし、やり方を間違うと逆にアレルギーが悪化してしまう事もあるとのことです。
そのため、正しい方法で掃除を行う事が大切だそうです。
ダニの温床!「カーペット」
カーペットは、繊維1本1本に皮脂の汚れなどの色々な汚れがつき空気中の湿度も吸ってしまうため、ダニが好みやすい環境だそうです。
掃除のプロ直伝!正しい掃除法
正しい掃除のポイント①
①掃除機はゆっくりと掛けます。
②手前に引く事を意識します。
正しい掃除機の掛け方:
・掃除機は前に進みやすいようにブラシが前方に回転します。
・手前に引くことでとカーペットの込みやゴミやダニをかき取りながら吸い取れます。
※ゆっくり手前に引くことで正しくダニを退治しましょう。
正しい掃除のポイント②
・掃除機をかける時は窓を閉めたまま掃除します。
掃除の前に窓を開けてしまうと、風によってアレルゲンが舞い上がり拡散してしまうため、逆効果だそうです。
そのため窓を開けて換気をするのは掃除の後にします。
キッチンの意外なところに潜むダニ
まさか「七味唐辛子」にダニ!?
米びつの虫除けなどに使われる唐辛子ですが、虫除け効果があるのは生の唐辛子に含まれる「テルペノイド化合物」という成分。
テルペノイド化合物は、乾燥・粉末化されると効果がなくなるため、食卓に放置すると七味唐辛子にもダニが寄ってくる事があるそうです。
パンケーキアナフィラキシーに注意!
お好み焼き粉やパンケーキの粉など小麦由来の製品を不適切な状態で保存しているとダニが大量に繁殖する恐れがあるそうです。
小麦由来の製品についたダニを経口摂取する事で激しいアレルギー症状を起こす事を「パンケーキアナフィラキシー(パンケーキ症候群)」と呼ぶそうです。
パンケーキアナフィラキシーは呼吸困難などを引き起こし、最悪の場合命の危険もあるそうです。
大事なのは保存方法
ダニは、袋の外や口の部分についた粉に寄ってきてしまうそうです。
そのため、口を閉めた状態でさらにビニール袋に入れて保管するのがオススメです。
七味唐辛子などの調味料は、キャップをしっかり閉めて冷蔵庫に保存します。
家の中の意外なところに潜むダニ「本棚」
本棚はダニが繁殖するのに最適な環境だそうです。
本についた手アカ・皮脂・ホコリなどにダニが繁殖し、掃除をしないとダニの温床になってしまうそうです。
掃除のプロ直伝!ダニを一掃する正しい掃除法
1)軍手を2枚重ねてつけます。
2)その上にストッキングのつま先の部分を切って被せます。
POINT:ストッキングの静電気がホコリを吸い寄せます。
POINT:手を使うので本の細かい段差も楽に掃除できます。
家の中の意外なところに潜むダニ「化粧ポーチ」
ファンデーションなどのパウダー類に人の脂を好むコナダニが発生する事があるそうです。
掃除のプロ直伝!ダニを一掃する正しい掃除法
1)スポンジやパフなどはしっかりと洗います。
2)完全に乾かします。
POINT:湿った状態で片付けるとダニもカビも増えやすくなるため、洗った後は完全に乾かします。
危険な秋のアレルギー!実は秋に大増殖「カビ」
秋のアレルギーでダニ以外に注意すべきものの1つが「カビ」です。
秋は梅雨の時期と温度や湿度が近く、カビが発生するのに適した季節だそうです。
カビアレルギーの症状とは?
海老澤元宏さんによると、アレルギーを起こすカビにはさまざまな種類があるそうです。
そのうちの1つ「アスペルギルス」というカビは、目・鼻・気管に影響する事があるそうです。
特に気管支喘息を持っている人は血痰や熱が出たり、呼吸困難になったりなど重い症状を引き起こす恐れがあるそうです。
家の中の意外なところに潜むカビ&対策
カビはエアコンや水回りだけでなく意外な場所に発生するそうです。
松本忠男さんによると、「玄関」革靴・スリッパなどはカビの栄養源が豊富だそうです。
さらに「食器棚」にも要注意、洗った後にしっかり乾かさないまま食器棚に入れてしまうとカビが発生する恐れがあります。
カビ対策の基本は除湿!玄関は防湿剤などで湿気を取り、食器はしっかりと水気を取ってから食器棚に片付けます。
秋の花粉症にも注意!第3の花粉症「ブタクサ」
春の花粉症はスギ・ヒノキが有名ですが、秋の花粉症はブタクサ・オオアワガエリに注意が必要だそうです。
飛散時期は8~10月で、主な症状はくしゃみ・鼻水・鼻詰まり・目の痒みなど。飛散距離は100m程度と言われているそうです。
ブタクサやオオアワガエリが生息する公園や河川敷などに近づかない事も大切だそうです。
秋の不調は気温のせい?寒暖差アレルギー
寒暖差アレルギーとは?
大きな気温差による刺激で、鼻の粘膜の血管が広がりくしゃみや鼻水などの症状を引き起こす事を一般的に「寒暖差アレルギー」といいます。1日に7℃以上の寒暖差があると要注意だそうです。
寒暖差アレルギーはアレルギーじゃない!?
寒暖差アレルギーは正しくは「血管運動性鼻炎」といい、原因がダニやカビのようなアレルゲンではないため、症状は似ているものの厳密にはアレルギーではないそうです。
アレルギーと寒暖差アレルギーの見分け方
秋は、花粉やダニなどアレルゲンも多い時期。
海老澤元宏さんによると、最も分かりやすい見分け方は、目に痒みがあるかどうかだそうです。
目の痒みや、充血がない場合は寒暖差アレルギーと考えられるそうです。
寒暖差アレルギー対策
1)冷たい空気を鼻から吸わないこと。
2)その対策としてマスクが一番です。
まとめ
参考になれば幸いです。
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最後までお読みいただきありがとうございました。