ゲンキの時間【しびれで寝たきり?】変形性頸椎症の年かな?という些細なサインとは?

しびれに潜む病気のサイン
健康カプセルゲンキの時間2020年2月2日放送は~身体のSOSを見逃すな!のテーマで「しびれに潜む病気のサイン」について紹介されました。
長い正座のあとや甘い一時を腕まくらで過ごしたあとなどジワジワ襲ってくるしびれはしばらくすれば治まるしびれですが、
年を重ねると、普段からしびれを感じている人は多く、その割合は65歳以上の7割にものぼるんです。
手や足のしびれを放置したせいで寝たきりになるケースもあるそうです。
そして、しびれは脳卒中や心筋梗塞などの場合もあるそうです。たかがしびれと侮るべからず
しびれについて教えてくれたのは、東京女子医科大学東医療センター 脳神経外科 非常勤講師 東京品川病院 脊髄脊椎外科部長 平澤元浩先生です。

しびれに潜む病気のサイン

ドクター:東京女子医科大学東医療センター 脳神経外科 非常勤講師 東京品川病院 脊髄脊椎外科部長 平澤元浩先生
ゲンキリサーチャー:なすなかにし(中西茂樹さん・那須晃行さん)

今回のゲンキチャレンジャーは手のしびれにお悩みの2名の方です。
・石塚さん(60)男性:しびれ発症時期3年前(左手の小指と薬指がしびれているそうです)
・竹井さん(60)女性:しびれ発症時期3年前(右手の指全部がしびれが走るそうです)

お2人のしびれの原因を調べるために平澤元浩先生の元へ。
石塚さんはしびれの症状がある指の感覚の鈍さと筋力の衰えがありました。
実は感覚の鈍さと筋力の衰えこれらはしびれに伴う症状に多いそうです。

なぜ感覚の鈍さ・筋力の衰えが現れるのでしょうか?
平澤先生によると、正座でしびれを感じるのは神経が圧迫されているからだそうで、
今回のゲンキチャレンジャーのお2人もどこかの神経が圧迫されている可能性があるそうです。
正座でしびれた足先を刺激しても何も感じないのも石塚さんの症状と同じでした。
これは平澤先生によると、感覚神経がマヒし、感覚が鈍くなるからだそうです。
長時間の圧迫によって感覚神経がその機能を失いし、感覚が鈍くなり痛みや冷たさを感じなくなるそうです。
石塚さんの小指と薬指も同様の事が起こっていると考えられるそうです。
長時間の正座で足がしびれて立とうとしても立てず、足首が動かなくなった経験はありませんか?
それは平澤先生によると、感覚神経だけでなく、運動神経もマヒし、筋肉が思い通りに動かないからだそうです。
長引けば、筋力が衰えてしまいます。石塚さんの指の筋力の衰えもこれが原因の可能性があるそうです。

肘部管症候群

石塚さんはどこが圧迫されている?
石塚さんの症状
1.薬指と小指のしびれ
2.薬指と小指の感覚神経マヒ
3.小指の筋力の衰え(運動神経マヒ)
これらの症状から平澤先生は、可能性のひとつとしてひじの内側から小指にかけて通る神経があるそうですが、
それが障害される肘部管症候群の可能性があるそうです。
肘部管症候群:ひじの内側を通る神経の損傷で、その先にある薬指と小指にしびれが生じる病気。
ひじを曲げた際に関節部分で神経が伸ばされ強い圧迫を受けることなどが原因。
長いパソコン作業でひじをよく曲げる人や重いものを持つ人など、ひじに負担がかかる生活をしひている人によく見られるそうです。
小指に近い側にマヒを感じたら肘部管症候群の可能性があるそうです。

手根管症候群

Q.他にどういった原因でしびれが起こる?
平澤先生によると、特に女性に多い手根管症候群があるそうです。
手根管とは、手首の中にある骨と靭帯に囲まれたトンネルのような狭い空間で、その中には神経が通っており、手首に負担のかかる生活をしていると、靭帯の一部が分厚くなり手根管が狭くなり、ると、神経が圧迫され指先がしびれる手根管症候群になるそうです。
平澤先生によると、女性で手がしびれる方のおそらく3分の1から半分は手根管症候群の可能性があるそうです。
手根管症候群のしびれる箇所:小指は一切しびれず、薬指から親指からしびれる特徴があるそうです。

手根管症候群のセルフチェック法

・両手の指先を下に向け、手の甲を胸の前で合わせます。
*この時、親指から薬指にしびれが生じる場合は、手根管症候群が疑われます。

肘部管症候群はひじ、手根管症候群は手首、なるべく関節に負担をかけない生活を!

続いては右手の指先がしびれるという竹井さんの診断は?

変形性頸椎症

平澤先生の診断によると、おそらく竹井さんの首に病気があるといいます。
一番多いのは変形性頸椎症なんだそうです。
変形性頸椎症:頸椎の一部にとげのような骨が形成され、変形した状態の事。
とげのように突き出た部分が脊髄を圧迫すると、しびれなどさまざまな症状が現れるそうです。
このサインを年齢のせいにして放置する人が多いそうです。

変形性頸椎症の経験者柴田康二さん(仮名/49)の体験談

変形性頸椎症による体の異変を感じたのは2年前の冬のことだそうです。
左の上腕が筋肉痛のような痛みがだんだん肩の方に来て五十肩なのかなと思っていたそうです。
そんな状態が1年続き、痛みがある症状へと変わったそうでそれは食事中によく現れたそうです。
握力の低下で、箸や茶碗を落とすこと、そして歩き方の違和感を指摘されることもあったそうです。
また、パソコンのタイピングがきつくなり、指がジンジンし、指先の激しいしびれに襲われたそうです。
脊髄:全身の感覚神経や運動神経とつながっているため、圧迫が進むと症状が現れる部位が移動、または広がるのが特徴。
また、足にも影響を及ぼすため、手遅れになると歩行障害や最悪寝たきりになるケースもあります。

変形性頸椎症の主な原因は加齢なので、誰にでもリスクはあるそうです。

変形性頸椎症のサイン

・箸が使いづらい
・物をよく落とす
・字が書きづらい
・シャツのボタンが留めづらい
・よくつまずく
・ふらつく

この些細な変化が変形性頸椎症のサインですが、これを多くの人が年のせいにしてしまいがちだそうです。
柴田さんは変形した脊髄を取り除く手術を行いました。
柴田さんは「あのまま放置していたら今頃日常生活が送れていない」と言っていました。

平澤先生によると、50~60代で手足がしびれたり、歩きづらくなったと感じているものを年齢のせいだと思っている方が結構世の中にいるそうで、そういう方が症状を放置していると取り返しのつかない事になる危険性もあるので、症状が軽くてもなるべく早めに病院にかかることが大事思うと言う事でした。

Q.スマホによるストレートネックは原因になる?
平澤先生によると、可能性としてはあるのかなと思うとのことでした。
平澤先生によると、最近は中高生でも検査をすると、首の骨が変形していることがあるそうです。
必ずスマホが原因とは言えないそうですが、可能性としてはあるそうです。

しびれが生じる病気:腰の骨が変形し、腰部脊柱管狭窄症では下半身にしびれが生じます。
しびれが生じる病気:脚の動脈硬化は歩行時にしびれが生じます。
しびれが生じる病気:糖尿病では手足などの末端にしびれが生じることがあります。

突然生じるしびれ:顔や手足の左右片側=脳卒中の可能性。
突然生じるしびれ:左肩=心筋梗塞の可能性。

*平澤先生によると、一番怖いのが突然生じるしびれなので突然生じるしびれは命の危険も!早めに病院を受診しましょう。

Q.逆にしびれても良い、むしろしびれた方が良い箇所はある?
A.しびれた方が良い箇所はありませんが、正座で足先がしびれるなどは問題ないしびれですが、太ももがしびれるのは異常だそうです。
普通はしびれないような箇所がしびれたり、何気ない動作でしびれが生じる場合は病気の可能性があるそうです。

最後に

何事も自己診断はいけませんね。
些細な症状でも病院に行き、あなたのそのしびれの原因を突き止めることが大事です。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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