2019年9月2日放送のあさイチでは「天気と体の関係」について紹介されました。
雨の日、SNS上にはこんなつぶやきが「あさからめまいヤバイ」「偏頭痛・腹痛・腰痛・・・」「体調不良、気が重い・・・」天気によって体調が悪くなる?
そんなこと本当にあるのでしょうか?そこで今回のテーマは「天気と体の関係」最新の研究でそのメカニズムが分かってきたんだそうです。
教えてくださったのは、愛知医科大学病院 客員教授 医師 佐藤純先生です。
講師:愛知医科大学病院 客員教授 医師 佐藤純先生(天気による体調不良について研究)
目次
天気と体の関係
天気は私たちの体にどう影響しているのかあさイチではある気象条件を再現してみると、体の不調を訴える人が続出していました。
愛知医科大学病院 客員教授医師 佐藤純先生によると、季節の変わり目、梅雨、台風など特に季節の変わり目に患者さんが増えてくるそうです。
神奈川県在住の古瀨正美さんは自分の体の調子で天気が予想できると言います。
古瀨さんは約30年前交通事故で足首を複雑骨折、ヒザを13針縫うケガをしました。
雨が降る前には、これらの古傷が痛みだすそうです。
また、飛行機に乗ると、具合がだんだん悪くなるそうで毎回同じなんだそうです。
古傷の痛みだけでなく、めまいなども・・・さらに海底約5mの海中散歩体験後ひどい吐き気に見舞われたそうです。
それで家族から「気圧」が関係してるのでは?といわれたそうです。
ダイビングも飛行機も気圧が関わりますよね。
確かに雨が降るとき気圧は低くなります。ではどれくらい気圧が影響するのでしょうか?
そこで、あさイチでは佐藤純先生立ち会いのもと気圧が変えられる装置で調べていました。
古瀨さんの他、気圧で体調が悪くなると言う、
そのうちのお一人は天気が変わるたびに腰が痛くなると言う石黒富子さん、
古傷が痛むという吉田奈緒美さん、頭痛と腰痛、耳が痛むという渡邊由香里さんの女性3名も参加していました。
まずは、古瀨さんと石黒さんで気圧の変化による痛みの具合を測定しました。
まず、装置の中の気圧は992.1hpaで、ここから気圧が下がっていきます。
スタート:992.1hpa
耳に異変:975.6hpa
955.6hpa(大型の台風が通過するときぐらいの気圧)
この時、石黒さんに異変が腰が痛いと訴えていました。
雨が降る前は何時もこんな感じなんだそうです。
古瀨さんも立って歩いたらフラフラしそうな感覚になり、痛みではなくめまいがしたようです。
これで1組目終了
2組目、吉田さん(古傷の痛み)と渡邊さん(頭痛・腰痛)です。
985.7HPAで、吉田さんが古傷の痛みを訴えました。渡邊さんは耳が詰まるだけで痛みはないようでした。
そこで気圧を上げると、吉田さんに頭痛が出たようです。
個人差はありますが、気圧の変化で体調不良が出るようですが、なぜなんでしょうか?
気圧の変化で体調不良が出るのはなぜ?
佐藤純先生によると、耳の奥にある「内耳」に気圧を感じるセンサーがあり、
内耳には人が平衡感覚を保つのに重要な三半規管があります。
内耳が気圧の変化を感じ取ると、体が揺れていると錯覚。
しかし、目の前の景色は揺れていません。
耳からの情報と目からの情報が異なるため、脳が混乱し、交感神経を興奮させ、痛みを誘発するというのです。
天気が崩れてくるとき、一番最初に変わるのは気圧です。
天気による体調不良 起こりやすい?チェックリスト
□乗り物酔いをしやすい
□耳抜きが苦手
□季節の変わり目に体調を崩しやすい
□暑いときにのぼせやすく、寒い時期に冷えを感じやすい
□めまいがおきやすい
□肩がこりやすい
□首を痛めたことがある
□古傷がある
□頭痛がよく起こる
□気分の浮き沈みがある
*チェックが多ければ多いほど体調不良を起こしやすいそうです。
しかし、今はなくても不摂生をすると、今後、天気の影響で体調不良が起こる可能性があるそうです。
対策と治療
気圧の変化で体調を崩す親子の場合。
対策:毎日日記をつける
自分の体の不調がどのタイミングで起きたのかその日の天気とともに記録するそうです。
処方された薬:酔い止めの薬
内耳の反応を鈍くし、気圧の変化を感じにくくするため、症状を抑えられると言います。
対策:症状が出る前に薬を飲む
気圧の変化を予測するアプリ(頭痛ーる)の活用
気圧が下がるのが前読みできるので、前もって薬を飲めます。
日記とこのアプリの活用で半年で改善し、元気になったそうです。
日頃からできる対策
内耳の血行を改善よくする体操のやり方
- 両耳を軽くつまんで、上に5秒間引っ張ります。
- 両耳の耳たぶを持って下に5秒間引っ張ります。
- 両耳を指でつまんで横に5秒間引っ張ります。
- 両耳を上下に折り曲げて5秒間キープします。
- 両耳を手で覆い円をえがくように5回まわします。
この体操を1日3回、天候が悪くなったときや耳が詰まったとき行うと、耳抜きの代わりになるそうです。
気圧が肌にも影響?
大手化粧品会社 山川弓香さんは、7年前から肌に影響を及ぼす気象条件について調査を続けてきました。
今、山川さんが注目しているのが気圧と肌の関係です。
山川弓香さん「気圧と体調の関係性は、頭が痛くなるとか、気分が落ち込むとか、 体調のことは広く言われていたと思います。
肌に関しても侮れない影響を及ぼしていると感じたので、気圧は着目領域と思いました」
そして気圧が低下すると肌がくすむということが分かったそうです。
でも恐れることはありません!ご家庭でのできる簡単な対策で症状が改善する可能性があるといいます。
全国の女性の肌データ
山川さん達は全国の女性の肌データを4年間収集、その数は約250万件。
各都道府県ごとに肌の色味に関わるメラニンや水分の量などを数値化して、月別に平均値を出しました。
すると意外な結果が出たそうです。そして気圧が低下すると肌がくすむということが分かったそうです。
東京工科大学 教授 前田憲寿先生によると、
肌のくすみは透明感がなく、肌が明るくない暗く見えることだそうです。
それを一般的に「肌のくすみ」といわれています。
そして、肌がくすんでいるときは、どこか体調不良と考えた方がよいそうです。
女性は自律神経に敏感なので、気圧の変化で肌の調子が悪いと言うこともあるそうです。
自分でできる簡単お手入れ法!
1.親指を除く4本の指の腹を使って頬を下から上に「ポンポンとリズミカル」に優しくたたきます(20秒ほど)。
*これで顔の毛細血管の血流をよくして顔色を良く見せます。
2.手を握って指の第1関節と第2関節の間の部分をかみ合わせ(頬)にあて、 痛気持ちいいくらいに 円を描くようにほぐします(8回を目安に)。
*ほうれい線や輪郭のたるみに効果があるそうです。
3.親指を曲げて第1関節の部分を小鼻の横にあて、痛気持ちいいくらいに円を描くようにほぐします。
*口元のシワと口角下がりに効果があるそうです。
4.3と同じように親指の第1関節を目頭の下にあて、うつむいて頭の重さをかけて、3秒間押します。
*眉間のシワと目元のクマに効果があるそうです。
これらは、朝・晩のスキンケアの時にやると効果的だそうです。
どれも簡単ですので、是非やってみてください。
もちろん耳の体操も合わせて行ってください。
最後に
季節の変わり目に体調を崩すという人多いですよね。
私も特に夏から秋の変わり目に体調を崩します。
気圧で体調を崩すことはありませんが、暑さと寒さの気温差がつらいです。
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最後までお読みいただきありがとうございました。