【ゲンキの時間】梅雨だる改善くるくる耳マッサージとチューリップ体操のやり方

健康カプセル!ゲンキの時間 梅雨だる 原因

梅雨だる

健康カプセル!ゲンキの時間6月16日のテーマは、梅雨だる。いよいよやってきました。ジメジメとした梅雨。
ななたはこの時期になるとこんな症状に悩まされていませんか?「だるい」「めまい」「ひざ痛」「頭が重い」実はこれらの症状は「梅雨だる」かも?
愛知医科大学 医学部 学際的痛みセンター 医学博士 佐藤純先生によると、
「梅雨だるとは身体のだるさや天気痛とも呼ばれる頭痛や関節の痛みなど
今の時期になると出てくる不調のことです」
やっかいなのが・・・
佐藤純先生「サボりや怠けだと誤解されがちですが、これは病気で、正しく対処することが必要なんです」
その梅雨だるの改善法くるくる耳マッサージとチューリップ体操のやり方も紹介してくれました。

ゲンキリサーチャー:ライセンス藤原一裕さんと井本貴史さんの2人が梅雨だるの原因を徹底解明!
ライセンスの2人が訪れたのは、愛知県長久手(ながくて)市 愛知医科大学病院
学際的痛みセンター 医学博士 佐藤純先生の元
梅雨時期になると頭痛に悩むという井本さん
梅雨だる:だるさ、頭痛、関節痛など梅雨の時期に起こる身体の不調のこと。
頭痛の症状が出る井本さんも梅雨だるの可能性が高く、推定1000万人以上の日本人が悩んでいるといいます。
Q.梅雨だるの症状って何で出る?
佐藤純先生「そこには自律神経が関係している。
「梅雨だるの前に自律神経のお話をしましょう」
自律神経:脳から脊髄を通って枝分かれし、全身の臓器に張り巡らされている神経のこと。
自分の意思で動かせない臓器を24時間コントロールしています。
Q.この自律神経でどうやってコントロールしている?
佐藤純先生「自律神経には、交感神経と副交感神経があって、
その2つの神経のバランスによって臓器の動きがコントロールさてれいる」
交感神経=活動する神経で車で言うところのアクセル
交感神経優位:例えば会議でプレゼンしている時は、心拍数増加し、血圧が上昇、緊張しやすくなります。
副交感神経=休む神経ともいわれ車で言うところのブレーキ
副交感神経優位:睡眠前は心拍数減少し、血圧が下降、体が落ち着き眠りやすくなります。
この2つの神経がバランスよく活動することで、私たちは健康な毎日を送れているんです。

梅雨だるの原因

佐藤純先生「それでは、梅雨だると自律神経の関係について、梅雨だるの原因には2つあります。
梅雨だるの原因1.気温差
自律神経とどう関係しているのか?
そこで梅雨になると身体に不調が起こるというと
ゲンキチャレンジャー2人の
・塚本さん(61)女性:右のひざ裏が痛くなる
昔スキー競技の大回転をやっていた時に(ケガをした)
・徳田さん(53)男性:だるさ・仕事中でも眠気
・井本さん(41):頭痛
の3人で検証しました。
昨年の6月の1日の最高と最低の気温差11度あった日も
そこで体験してもらうのは、最高気温25.0度、最低気温14.1度。
3人の身体はどうなるのか?
頭痛の井本さんから実験
25度では特に身体の不調は出なかったようでした。
今度は14℃の部屋で自律神経を計測、5分後こめかみを押さえて頭痛がしてきたようでした。
塚本さんも14℃の部屋では不調が出たようでした。
*寒くなる⇒体温維持のため交感神経が優位⇒血管収縮血圧上昇(身体の不調)・(痛み物質が漏れ出す:痛みの原因)
井本さんの頭痛に対して佐藤純先生「生活習慣が原因かも」
井本さんは、夜遅くまで深酒やタバコの習慣があるそうです。
井本さん:頭痛(交感神経が関係)
塚本さんの古傷が痛くなった理由は?
佐藤純先生「塚本さんの場合は古傷の場所は特殊」
痛みの神経が敏感になっている古傷は、寒くなると交感神経優位⇒痛みを感じやすくなるそうです。
塚本さん:ひざの古傷(交感神経が関係)
徳田さん:だるさ・眠気
徳田さんも14℃の部屋で不調を訴えました。
他の2人と違い、徳田さんの場合、副交感神経が優位になっていました。

気温差とだるさの関係とは?
徳田さんのように交感神経が働かない⇒寒くなる⇒血管収縮できず体温が下がってしまいます。
すると、眠くなり、倦怠感や無気力といっただるさにつながるそうです。
佐藤純先生「大事なのはそういうことをあなどらない方が良いです。
(低体温によって)様々な病気が起こることも考えられるます」
Q.どういう風に注意したらいい?
佐藤純先生「規則正しい生活をしてそういうことで自律神経は整ってきます」

佐藤純先生おすすめ自律神経を整える3つの生活術
1.食事:エネルギー源となるビタミンB群・ストレスから守ってくれるビタミンC
なお、朝食は自律神経を整えるので、必ず食べましょう。
2.運動:負荷が少なく続けられるウォーキングなどの軽い有酸素運動が理想です。
3.睡眠:寝る直前に刺激の強いスマホとパソコンはやめましょう。
梅雨だるが気になる方はこれらを実践してみてください。

梅雨だるの原因2.???
佐藤純先生「これは山に行けば分かります」
ということで向かったのは、岐阜県岐阜市の金華山
ロープウエーに乗るともう1つの原因が分かるそうです。
ロープウエー空の景色を楽しんでいると古傷の塚本さんが不調を訴えました。
それに続き頭痛の井本さんも不調を訴えました。
だるさの徳田さんも不調を訴えました。
気温差もほとんど変化ないのになぜ梅雨だるの症状が?
佐藤純先生「もう一つの理由は、気圧差」
高気圧:晴れ・低気圧:雨、気圧=空気の密度
気圧が激しく上下する梅雨時期ですが、この条件と同じようなことをロープウエーで体験していたんです。
2018年6月10日最高:1008.8hpa
2018年6月11日最低:988.9hpa=気圧差19.9hpa
標高が255mの金華山ロープウエー=気圧差約25hpa
台風時=気圧差20~50hpa
Q.どうして気圧が変わると梅雨だるに?
佐藤純先生「実は耳の奥にある内耳が関係している」
内耳:身体の回転運動やバランスをとる部分三半規管のこと。
ここが気圧の変化も感知し脳に伝えています。
ところが気圧の変化は見に見えないため、人によっては脳が混乱してストレスとなり、自律神経のバランスが崩れてしまうんです。
佐藤純先生「そうすると、先ほどの温度の変化と同じように頭が痛くなったり、体調が悪くなったりそういうことが起こる」
では、気圧の変化で梅雨だるになる人とは?
Q.気圧の影響を受けると梅雨だるになる人とそうならない人といる?
佐藤純先生「内耳が敏感な人とそうでない人の差なんです。気圧に鈍感な人は問題がない」
Q.気温差による身体の不調も個人差?
佐藤純先生「生まれ持った体質の問題もあるんですが、自律神経が乱れるような生活習慣よいうのも大きな原因」

●梅雨だるセルフチェック
◆気圧差
1.乗り物酔いしやすい
2.天気の変化に敏感だ
3.新幹線や飛行に乗った時、耳が痛くなりやすい
◆気温差
4.暑い時期にのぼせやすく、寒い時期に冷えやすい
5.天気によって気分に浮き沈みがある
1~3のいずれかに該当する人は、気圧によって梅雨だるに
4・5のいずれかに該当する人は、気温差によって梅雨だるになりやすい傾向にあるそうです。

超簡単!梅雨だる対策

●耳栓
佐藤純先生「気圧差による不調の時は、耳栓をすると良い」
実際にロープウエーで下山の際、3人とも耳栓をしておりましたが皆さん不調は起こりませんでした。
佐藤純先生「耳栓をすることで内耳にかかる気圧のダメージが少なくできる。
そうすると自律神経に影響が出ないので体長が変わらない」
Q.耳栓がない時は?
佐藤純先生「くるくる耳マッサージ&チューリップニコニコ体操」

●くるくる耳マッサージのやり方

1.耳の上ををつまみ上、耳たぶをつまみ下、耳の上の方をつまみ横にそれぞれ5秒ずつ軽く引っぱります。
2.横に引っぱった状態で引っぱりながら後ろにゆっくり5回回します。
3.耳の上下を耳を包むように折り曲げ5秒間キープします。
4.耳全体を手で覆い、円を描くように5回マッサージします。

●チューリップニコニコ体操

1.親指を耳の後ろに当て、手の平にアゴを乗せ5秒間上に引っぱります。
Q.これで梅雨だるになりにくくなる?
佐藤純先生「なりにくくなります。内耳の血行がよくなるので、過敏な内耳の症状を抑える」
佐藤純先生「毎日続けて行うと、内耳の敏感さを改善する効果が期待できます」
「ですので、家事とかデスクワークの合間などに1日3回行うと良いと思います」
Q.普段の生活で気をつけることは?
佐藤純先生「1つはお風呂の入り方、寝る前のお風呂は熱すぎないようにするのが大事です」
Q.むちゃくちゃ熱いお風呂に入りたい時あるじゃないですか?
佐藤純先生「それは身体には良くない。大体39℃~40℃のお風呂を目安に、
心地よく感じる温度が身体がリラックスし、眠りやすくなると考えられています」

まとめ

●梅雨だる
・だるさ、頭痛、関節痛など梅雨の時期に起こる身体の不調のこと。
それは自律神経が関係している。

●梅雨だるの原因
・梅雨だるの原因1.気温差

◆自律神経を整える3つの生活術
1.食事:ビタミンB群・ビタミンC
2.運動:ウォーキングなどの軽い有酸素運動が理想
3.睡眠:寝る直前に刺激の強いスマホとパソコンはNG

・梅雨だるの原因2.気圧差
耳の奥にある内耳が関係
人によっては脳が混乱してストレスとなり、自律神経のバランスが崩れてしまう。

●梅雨だる対策
・耳栓
・くるくる耳マッサージ
・チューリップニコニコ体操
梅雨だるの方は実践してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。