【主治医が見つかる診療所】隠れ超極悪コレステロールの原因と予防

主治医が見つかる診療所 隠れ病 隠れ超極悪コレステロール

主治医が見つかる診療所6月13日の放送では、健康診断では見つけられない隠れ病ということで、隠れ肝臓病、隠れ超極悪コレステロール、隠れ血糖異常の3つの隠れ病が紹介されました。
こちらではそのうちの隠れ超極悪コレステロールを紹介しています。
そして隠れ超極悪コレステロールでは、予防が期待できる食材も紹介してくれました。

隠れ超極悪コレステロール

ゲストの浅尾美和さん、TKO・木下隆行さん、DJ KOOさん、西村知美さん、バイきんぐ・西村瑞樹さんの5人中
木下隆行さん:142、西村知美さん:142、西村瑞樹さん:157の3人がLDL極悪コレステロールが基準値(70~139mg/dL)をオーバーしていました。
痩せている西村知美さんは以外でした。
基準値内の浅尾美和さんとDJ KOOさんも岡部クリニック 院長 内分泌内科 岡部正先生によると、 「実は極悪コレステロールが基準値内心筋梗塞や脳梗塞を起こす場合があります。
心筋梗塞を起こした患者さんの30%は実は極悪コレステロールが基準値内だった。
これはコレステロールの量よりも質の問題とされてます。最近は量より質が問題視されてます」
これまではコレステロールといえば悪玉コレステロールが注目されてきましたが、
実は今、一般的な健康診断では見つけられない悪質なコレステロールが問題視されているのです。
確かに血液中の悪玉コレステロール値が高ければ高いほど心筋梗塞を起こす危険度は高まります。
しかし、実は極悪コレステロールが基準値内でも心筋梗塞を起こした人が30%もいることが判明!
その原因となるのが超極悪サビつきコレステロールの正体とは?
岡部正先生「悪玉コレステロールが体の中で変化してしまうと、
普通の検査では見つからない超極悪のものになる。
それが本当の心筋梗塞や脳梗塞の原因になる真の悪者なんです」
Q.超極悪サビつきコレステロールの正体は一体なに?
岡部正先生「超極悪サビつきコレステロールの正体は、酸化悪玉コレステロールです」
体に悪さをするのは、悪玉コレステロールそのものではなく、悪玉コレステロールが血管の壁に潜り込んだ後、
活性酸素と結びついて酸化し、血管の壁にプラークを作ることが分かってきたのです。
それこそが酸化悪玉コレステロール。
やがて何らかの原因でプラークが傷つくと血栓と呼ばれる血のかたまりができ、その血栓がはがれた場合、
脳に来れば脳梗塞、心臓に来れば心筋梗塞という突然死する病を引き起こすのです。
Q.酸化悪玉コレステロールは測ることはできる?
岡部正先生「ここ数年で酸化悪玉コレステロール量は簡単な血液検査で測れるようになった」
ということで、今回のゲストの酸化悪玉コレステロール検査を実施!
今回のゲストで酸化悪玉コレステロールが見つかったのは?2人で、
悪玉コレステロールで基準値だったDJ KOOさんが深刻度第2位でした。
◆酸化悪玉コレステロール(基準値)
・男性45歳未満:46~82U/L
・男性45歳以上:61~105U/L⇒DJ KOOさん(57)183U/L
・女性55歳未満:46~82U/L
・女性55歳以上:61~105U/L
岡部正先生がDJ KOOさんに問診を行いました。
Q.現在もスイーツは食べている?
A.以前より減っています。
Qどの程度食べている?
A.週に2~3回ぐらい
Q.どんなスイーツを食べている?
A.クッキーとかケーキ
Q.肉の食べ方は?
A.ステーキや焼肉が多いです
Q.焼いたり揚げたりしているもの多いですか?
A.多いです
Q.料理を作ったものをもう1回電子レンジで温めるとかありますか?
A.帰宅が不規則なためそれはあります
Q.結構その頻度はありますか?
A.奥さんと娘が食事した後にそのご飯をそのまま夜になって、
深夜僕が帰ってきた時に温めるという
問診終了

実はDJ KOOさんの生活には酸化悪玉コレステロールを増やす原因が!
岡部正先生「確かにDJ KOOさんはだいぶ頑張ってらっしゃるが、ただ2つ理由を考えました。
すでに酸化したコレステロールを食べてしまう。
原因その1:酸化したコレステロールを大量に食べている
岡部正先生「高熱の処理をする焼肉とか焼き鳥とかそいうものも酸化してしまいます。
それから電子レンジで何度か温め直す。その度に酸化が増えます。
酸化したコレステロールを食べていれば、体の中で酸化悪玉コレステロールが増えるということです」
※実は高温で調理&何度も温め直す⇒コレステロールが酸化
DJ KOOさんは酸化したコレステロールを大量に食べる
⇒体内で酸化悪玉コレステロールが増える

岡部正先生「DJ KOOさんの年齢からすると、非常に不摂生した期間が長かったんじゃないか?」
原因その2:過去の不摂生
岡部正先生「プラークといって血管のコブには酸化悪玉がたくさん詰まっている。
プラークができていると不安定なプラークからは血液の中に酸化悪玉が漏れている。
血液の中の酸化悪玉が増えるんです。
例えば心筋梗塞を直後の患者さんの血液を採ると酸化悪玉が非常に上がっている。
それは心筋梗塞でプラークが破裂してプラークの中の酸化悪玉コレステロールが血液に出てきたということ」
「だからKOOさんはそういうプラークを体の中に持っているかも知れない。
精密検査をして頭以外に心臓とか色んなところにプラークができていないかを調べる必要があると思います」
※暴飲暴食が長年続くと体内にプラークができる。
できてしまったプラークから酸化悪玉コレステロールが血液に漏れる。
※KOOさんのように過去に不摂生をしていた人⇒摂生していても安心できないとのこと。
過去の負債が血液の状態を悪くしているかもしれないのです!

さて深刻度第1位は?西村瑞樹さん(42)の数値は?268U/Lでした。
・男性45歳未満の基準値:46~82U/L
Q.西村瑞樹さんの数値は?
岡部正先生「今まで測った人は1500人くらいいますが、西村さんが1番です。
200以上あった人が1500人中13人いて全てその人たちは動脈硬化の病気を持っていました。
動脈硬化性の病気を持っている可能性は極めて高いと思う」

生活習慣の中に原因が!
酸化悪玉生活その1:糖質の摂り過ぎ
パスタは毎回3人前(約300g)食べる⇒完成重量約800g
2日に1度はドカ食い。これこそが酸化悪玉コレステロールが増える原因
岡部正先生「糖質、炭水化物非常に摂ってますね。そうすると中性脂肪が増える。
中性脂肪が増えると、悪玉コレステロールが小さくなって酸化しやすくなる」
西村さん「でも最近、パスタを食べる時お酢をかけて食べるんですよ」
岡部正先生「(酸化とは)全く関係ありません」
糖質⇒中性脂肪を増やす
中性脂肪が増加する⇒悪玉コレステロールが小型化するといわれています。
そして血管の壁に入りやすい⇒酸化悪玉コレステロールが増加

酸化悪玉生活その2:動物性の脂を食べる
西村さんは今、キャンプ芸人キャンプの映像をインターネットに配信。
キャンプ雑誌の取材を受けるほど
番組は西村さんのソロキャンプに同行
和牛ステーキを鉄板で焼くのに油は牛脂、そこに塩をかけ牛脂を食べていました。
西村流 食事法:牛脂は必ず食べる
西村流 食事法:最近は魚も食べる
和牛ステーキの後は、豚肉、鶏肉と肉ばかり・・・
西村流 食事法:牛肉・豚肉・鶏肉全て食べる
そしてこれも酸化悪玉コレステロールが増える原因のひとつ
岡部正先生「あれだけ大量に動物性の脂を食べるとコレステロールが体に作られます。しかも見てると焦げています」
酸化悪玉コレステロールが増える原因:肉の焦げを食べる(酸化する)
なので、常に酸化したコレステロールを食べている=酸化悪玉コレステロールが増加

酸化悪玉生活その3:お酒
キャンプに350mlの缶ビール6本とウイスキーボトル1本を持ってきていたそうです。
さすがに1人でボトル1本は無理なようでした(しかし、半分ぐらい飲んだそう)。
西村流 食事法:ビール6本+ウイスキーボトル半分
と、とにかくお酒が大好きなようです。
アルコール=中性脂肪を増やしてしまう可能性があるんだとか
もう一度中性脂肪が増加する⇒悪玉コレステロールが小型化⇒酸化悪玉コレステロールが増加

酸化悪玉生活その4:タバコ
普段は1箱(1日)⇒キャンプ時60本
酒を飲んだら3箱
タバコも酸化悪玉コレステロールが増える原因のひとつ
岡部正先生「タバコは非常に酸化させるんですよ。
だからたばこ吸っているだけで酸化悪玉コレステロールが増えます」
タバコ:体内に活性酸素を発生させる
活性酸素が悪玉コレステロールを酸化させる
やることなすこと西村流酸化悪玉生活、
西村さんの酸化悪玉コレステロール増加の原因は、
1.糖質の摂り過ぎ
2.動物性の脂
3.お酒
4.タバコ
どれかあなたに当てはまるものはないですか?
あるなら気をつけてください。

乳腺外科・形成外科 南雲吉則先生が、西村さんのがんの危険性について
南雲吉則先生「例えば舌であるとか喉のがんの95%、
肺のがんの75%、食道がんの50%はタバコを吸ってお酒を飲んでなければならない。
なので、今の生活は間違いなくがんに向かってます。
その他に心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病様々な病気がもう目の前に立ちはだかっている事を考えて、 せめてタバコだけでもやめていただきたい」
お酒+タバコ=舌がん、喉のがん、肺がん、食道がんなどになりやすいといわれています。
喫煙者はお酒を飲む量が増えるほどがんになる確率が高くなる。

酸化悪玉コレステロールの予防改善

コレステロールに問題がなかった浅尾美和さんの食生活に
酸化悪玉コレステロールを予防改善するヒントがありました。
まずはトマト。
●トマトに含まれるリコピンには強い抗酸化作用があり、
悪玉コレステロールが酸化するのを防ぐ効果があるそうです。
浅尾さんはトマトを毎日のように食べているそうです。

●また豆腐や納豆などの大豆製品は悪玉コレステロールを
減らす効果が期待できるといわれているそうです。
【ごごナマ】食物繊維不足解消!斉藤辰夫さんの絶品おから料理

●浅尾さんの料理には揚げ物がないこと
揚げ物:高温で調理するとコレステロールが酸化する。
浅尾さんは家では揚げ物をほとんど作らないそうです。

バイきんぐ・西村瑞樹さんは禁煙を勧められましたが・・・
西村瑞樹さん「いきなりは難しいです」といっていましたが・・・
秋津壽男先生「皆さんそうおっしゃるが、本当に病気になったら、
一発でやめます。心筋梗塞で命からがら助かった人に、
その後どうしている?と聞いたら「もちろんやめました」と
1回病気してしまうとやめられるんです。
ただし、病気してしまうと病気の後遺症が残る。
どうせやめるんだったら後遺症が残るような病気になる前にやめた方がですよ」
そうですよね。タバコは百害あって一利なしですから吸っている人は、
病気になる前にやめましょう。
ちなみにこのブログの管理人の私は禁煙して12年が過ぎました。
西村さんはテレビで禁煙を宣言しました。
今後が楽しみです^^

まとめ

●隠れ超極悪コレステロール
心筋梗塞を起こした患者さんの30%は実は極悪コレステロールが基準値内だった
ということがあるので、血液検査で正常でも安心できません。
最近は量より質が問題視されてます。
隠れ超極悪コレステロールの正体:酸化悪玉コレステロール
◆酸化悪玉コレステロール(基準値)
・男性45歳未満:46~82U/L
・男性45歳以上:61~105U/L
・女性55歳未満:46~82U/L
・女性55歳以上:61~105U/L

●酸化悪玉コレステロール増加の原因
・過去の不摂生
・酸化したコレステロールを大量に食べている
 高熱処理をする食べ物(揚げ物・焼肉など)
・糖質の摂り過ぎ
・動物性の脂を食べる
・アルコール
・タバコ

●酸化悪玉コレステロールの予防改善
・トマト:トマトに含まれるリコピンには強い抗酸化作用があり、悪玉コレステロールが酸化するのを防ぐ効果が期待できる
・大豆製品:悪玉コレステロールを減らす効果が期待できる。
・揚げ物を減らす:高温で調理するとコレステロールが酸化する。
◆酸化悪玉コレステロール検査を受けた方がよい人
・中性脂肪の値が150mg/dl以上
・血糖値が高い、メタボ、喫煙者など
最後までお読みいただきありがとうございました。