健康カプセル!ゲンキの時間3月24日見逃した方へ胃内視鏡最前線!

健康カプセル!ゲンキの時間 見逃し 胃内視鏡
健康カプセル!ゲンキの時間3月24日の放送では、「辛い」「苦しい」はもう古い!最新!
胃内視鏡検査ということで、胃内視鏡検査の最前線が紹介されました。
見逃した方へ放送日3月24日の健康カプセル!ゲンキの時間を簡単に紹介しています。

胃内視鏡検査

●各部位 がん死亡者数
男性:1位肺、2位胃、3位肝臓
女性:1位肺、2位大腸、3位膵臓
男性の2位は胃がんということで検査は積極的に受けたいですが・・・
胃内視鏡検査は「辛い」「苦しい」というイメージがあり、積極的に受けるのはちょっと・・・
という方も多いのではないでしょうか?
今回の健康カプセル!ゲンキの時間では、最新!胃内視鏡検査ということで、胃内視鏡検査の最前線が紹介されました。
胃がんの早期発見に大切なのが、胃内視鏡検査ですね。
しかし、いざ、受けるとなると、分からないことが多くて不安ですよね。

健康カプセル!ゲンキの時間では、実際に街でリサーチしました。
男性「会社がバリウムだから、のみ込むって聞くから怖いよね」
女性「痛いような、怖いような」
男性「苦しい」
と、みなさんは、胃内視鏡検査に良いイメージがないようです。
私はまだ飲んだ経験はないのですが、やはり同じイメージがあり、できれば受けたくないです(笑)

健康カプセル!ゲンキの時間の調査では、胃内視鏡検査のイメージは?怖い78%、怖くない22%と圧倒的に「怖い」が多かったようです。
*胃内視鏡検査を受けたことがない377人が回答

ゲンキリサーチャー:深沢邦之さん「胃内視鏡検査を受けたことがない人もこちらを見れば、胃内視鏡検査の全てが分かります」

胃内視鏡検査をするには何をする?

健康カプセル!ゲンキの時間では、胃内視鏡検査に完全密着しました。
胃がんの引き金となる「ピロリ菌」など、
意外な病気の原因を発見

渡辺満里奈さん「初めて受けたときにすごく辛かったので、次からは、眠っている間にできるように、」
「鎮静剤をうってくれる所を選ぶようにしました」
ゲンキスチューデント:片岡安祐美さん「私は、バリウムしかないです」
「バリウムでも相当しんどかったので、胃内視鏡検査だともっとしんどいんじゃないかなと思います」

今回の健康カプセルの中身は、「うどん」でした。

今回、胃内視鏡検査を受けに深沢邦之さんが訪れたのは、
東京都中央区 国立がん研究センター中央病院 検診センターの内視鏡・検診センター医長 角川康夫先生の元です。

まずは、胃内視鏡を見せてもらいます。
・胃内視鏡の直径:約1cm
見せてもらったのは、口から入れるタイプの胃内視鏡でした。
角川康夫先生「実際に、深沢邦之さんが体験するのは、5.9mmのスコープです」
深沢邦之さん「えっ直径およそ半分ですね」
こちらは、口だけでなく、鼻からも入れられる内視鏡でした。
この内視鏡の太さが、うどんの太さとほぼ同じだそうです。
今回の健康カプセルは、胃内視鏡の太さを表していました。
胃内視鏡を動かしてみると、内視鏡の先があらゆる方向に曲がりました。
角川康夫先生「色々な方向に、グルグルと見ることができます」
日本の技術が胃内視鏡の開発に貢献したんです。
ただここまで進歩するには、長い歴史があったそうです。
初めて人間の胃の中を覗いたのは、1868年ドイツで世界初の内視鏡は、「胃鏡(いきょう)」と言い、どこにも曲げられなかったので、大道芸人がやっている剣飲み師みたいな感じで、胃の中を覗いたそうです(^◇^;)

バリウム検査:胃の中の全体像は捉えやすい反面、小さな異変を見つけるには不向きだそうです。
また、固まりやすいバリウムによる便秘や放射線被ばくリスク。
もし、バリウム検査で異常が見つかった場合、内視鏡での再検査となるので、
不安がある人は、最初から、胃内視鏡検査を受けた方が手間が省けます。

そして、胃内視鏡検査では、胃がんだけでなく、逆流性食道炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍など様々な病気を見つけやすいのが特徴です。
また、時には、アニサキスという寄生虫が見つかることもあるそうです。
*アニサキス:サバなど魚貝類に寄生する寄生虫。
以前、芸能人の渡辺直美さんや庄司智春さんなどがアニサキスによる食中毒被害に合い、話題になりましたよね。
深沢邦之さん「アニサキスってこんな感じですか。めちゃくちゃ痛いという」
角川康夫先生「七転八倒しちゃいますよね」
深沢邦之さん「大きさとしては、どれくらいなんですか?」
角川康夫先生「実際には数mm程度です。取り出すとこんなに小さいのって感じです」

初めての胃内視鏡検査 前日準備

検査を申し込むと、問診票や検査の説明書などが、郵送で届きます。
問診票:病歴やアレルギー、服用している薬など一般的な項目や自覚症状への設問があります。
また、「歯科などの麻酔で気分が悪くなったことがある」など胃の検査に関係ないものまであるようです。
それは、一体なぜなんでしょうか?
角川康夫先生「歯科で使う麻酔と、のど麻酔、鼻麻酔というのは、同じものを使っていることが結構あります」
「歯医者さんで使った麻酔で調子が悪くなった方は、薬を変えるだとか工夫をしなければいけないので、必ず聞いています」

検査の説明書:検査内容や食事の注意点などが記載されているそうです。
*特に大事なのが、前日に控えた方が良い食べ物(消化されにくいもの)が記載されているそうです。
また、とんかつや天ぷら、中華料理など油っこいものの食事も禁止だそうです。
そして、お酒やコーヒー牛乳などの飲み物は検査に影響が出るので禁止だそうです。

そして、胃内視鏡検査当日、検査を受けるのは、深沢邦之さんと一般の方田沼さん(60)の2名です。
田沼さんは、胃に何か不安があるのでしょうか?
田沼さん「父を62歳で胃がんで亡くしていますので、自分もその年齢に近づくので不安です」
病院に着くと、検査中や検査後の過ごし方など検査の説明がありました。
胃内視鏡検査では、口または鼻から入れるかどちらか選択可能だそうです。
*検査する施設によって選べない場合があります。

口から入れると、吐き気が起き、苦しいのは、舌根部(ぜっこんぶ)というところにに内視鏡が当たってしまうためです。
しかし、鼻から入れると、舌根部を刺激しないため吐き気が起きにくいそうです。
ということで、2人とも鼻からの内視鏡検査を選択しました。
そして、同意書にサインをしたら、いよいよ検査が始まります。
看護師さん「先に、鼻を拡げるスプレーをさせていただきます」
このスプレーは、鼻を拡げ、内視鏡を入れやすくします。
次に何か液体の薬を飲みました。
苦いか聞いたら、田沼さん「グレープフルーツのような割と飲みやすい味でした」
まずは、深沢邦之さんから先に検査を受けます。

●検査準備メニュー
1.鼻腔スプレー
2.胃の洗浄(先ほどのグレープフルーツの味のもの)
3.のど麻酔(注射器で鼻から注入していました)
3.鎮痛剤(腕の血管に注射していました)
しばらくすると、深沢邦之さん「鎮痛剤が効いてきた。頭の中オブラートで包まれた感じ」
すると、検査が始まり、鼻から内視鏡を挿入し始めました。

深沢邦之さん「すごいな~鼻から入っているのに違和感がないというのが不思議」
まずは、のどと声帯のチェックがありました。
角川康夫先生の「息を吸って、吐いて」という声も深沢邦之さんは分かっていました。
のどと声帯はきれいに見えていて、異常は見られませんでした。
かなりの長さが入っているのに深沢邦之さんはレポートを始め、かなり余裕があるようです。
深沢邦之さん「普通に喋れることもすごいし、自分の体内をライブで見ているってすごいな~」
続いて、食道と胃のつなぎ目をチェックしました。
食堂に入ると、ピーピーと機械音が鳴りました。
深沢邦之さんの食道に何かがあるようです?
見ると、食道にただれたような跡がありました。
次に胃と十二指腸をチェックしました。
十二指腸は、異常ありませんでした。
こんな感じで、細かくチェックできるのが内視鏡最大の利点です。
十二指腸から胃に戻りました。
角川康夫先生「胃の中にはヒダがあるのが普通なんですよ」
「そのヒダとヒダの間にも病変が見つかることがあるため、広げながら見ています」
「大丈夫です。胃の中とってもキレイです」
ということで、深沢邦之さんの胃は異常なしでした。
しかし、気になる食道のただれは何だったのか?
角川康夫先生の所見によると「以前、逆流性食道炎があったんだろうなと考えられます」
深沢邦之さん「何か弊害をもたらす可能性もあるって事ですか?」
角川康夫先生「バレット腺がんという食道がんができるということもあります」
*バレット腺がん:食道粘膜が胃酸の逆流により、胃粘膜のように変化することで起きるがん
食道癌の画像⇒ 東海大学医学部消化器外科
角川康夫先生「定期的に、胃内視鏡を受けた方が良いですね」
*逆流性食道炎:胃酸が食道に逆流して起こる炎症
逆流性食道炎については、下記のリンク先でも紹介しています。
【世界一受けたい授業】春の体の異変に要注意!その部位と改善法!

続いて、田沼さんの検査が開始されました。
同じようにまずは、のどと声帯のチェックから入りましたが、異常ありませんでした。
鼻から入れた内視鏡について、田沼さん「あまり気になりません。スムーズです」
食道のチェックも異常ありませんでした。
続いて十二指腸のチェックですが、異常ありませんでした。
そして、田沼さんが不安だと言っていた胃のチェックですが、ポリープが1つ見つかりました。
しかし、良く検査してみると、ポリープが何個も見つかりました。
果たして、田沼さんのポリープは大丈夫なのでしょうか?
ポリープの画像を見ながら田沼さん「大丈夫ですか?先生」
角川康夫先生「胃低腺ポリープというものなんですけど、いくつあってもこのタイプのポリープは心配いりません」
胃低腺ポリープ:胃によく見られる良性のポリープで複数個できることも珍しくなく、キレイな胃にできることはよくあり、がん化する心配はありません。
*過形成ポリープ:がん化する可能性があるポリープ
過形成ポリープ・胃低腺ポリープの画像⇒ 港北ハートクリニック

ドクターと出演者とのQ&A

国立がん研究センター中央病院 検診センターの内視鏡・検診センター医長 角川康夫先生と出演者のQ&Aです。

Q片岡安祐美さん「私は30代なんですが、それでも受けた方が良いですか?」
A角川康夫先生「お腹に症状がある場合は、やはり年齢に関わらず、病院に行った方が良いです」
*胃痛・胃もたれ・胸焼けなど症状がある場合は、胃内視鏡検査をするのが大切です。
*また、家族で胃がんになった方がいる場合は、年齢に関わらず早めに検査を受けましょう。
*そして、症状がない場合でも50歳以上の方は、2年に一度の胃がん検診を推薦されています。
Q渡辺満里奈さん「鼻からの内視鏡検査は、どこでもあるんですか?」
A角川康夫先生「胃内視鏡の検査方法は、各医療機関で違うため、ホームページ等で確認が必要です」

Q三宅裕司さん「他に何かありますか?ポイントは」
A角川康夫先生「専門医がいる施設がおすすめです」
消化器内視鏡学会の専門医(指導施設・指導連携施設一覧)がいるかどうかチェックしてみると良いと思います」

ピロリ菌

ピロリ菌は、胃の細胞に毒素を注入し、細胞を破壊し、様々な症状を引き起こします。
ピロリ菌の画像⇒ 大阪がん循環器病予防センター
ピロリ菌に感染すると、萎縮性胃炎になり、それが進行すると、胃がんや胃潰瘍、十二指腸潰瘍など様々な病気につながると言われています。
正常な胃とピロリ菌に感染した胃の画像⇒ 医療法人 山下病院
*感染ルート:幼少時期に飲んだ井戸水や親からの口移しなどが考えられています。

そんなピロリ菌の悪影響は、胃だけにとどまらず、近年の研究で角川康夫先生「血小板減少性紫斑病という病気があるのですが、」
「それも、ピロリ菌が関与しているという研究がなされています」
*血小板減少性紫斑病:血液中の血小板が少なくなる病気で血液が固まりにくくなるので、止血しにくくなるそうです。

日常生活でちょっとした打撲で、あざができたり、頭を軽く打っただけなのに脳出血で突然死してしまうケースもあるそうです。
深沢邦之さん「先生、血液の中の事ですよね?」
角川康夫先生「そうです。それが不思議なことにピロリ菌を退治すると、血小板減少性紫斑病が治るという報告があります」
深沢邦之さん「ピロリ菌は、なければないほど良いということですよね?」
角川康夫先生「そうですね。早めの除菌が必要ですよね」

様々な病気の引き金になるピロリ菌。
この機会にピロリ菌検査受けてみては?

Q渡辺満里奈さん「検査というのは、即日検査はできるんですか?」
A角川康夫先生「ピロリ菌検査は、血液・尿・便・呼気・内視鏡検査など様々な方法がありますので、是非専門医に相談されたら良いと思います」
Q片岡安祐美さん「除菌というのはどうやってやるんですか?」
A角川康夫先生「除菌は、処方された薬を7日間飲むのが基本です」
検査も除菌も苦しくありませんので、是非専門医へご相談を
角川康夫先生「ピロリ菌を退治すると、胃がんのリスクが1/3になるんです」
「ピロリ菌のチェック是非していただければと思います」

まとめ

●胃内視鏡検査は、辛い、苦しいというイメージが強い

●胃内視鏡検査をするには何をする?
・医療施設にもよりますが、口か葉なら挿入するか選択できる

バリウム検査もありますが、細部に検査できない
また、異常があれば、胃内視鏡検査になる
なので、胃に不安があるなら、初めから胃内視鏡検査を

●検査準備メニュー
1.鼻腔スプレー
2.胃の洗浄(苦くなく、グレープフルーツの味のもの)
3.のど麻酔(注射器で鼻から注入)
3.鎮痛剤(腕の血管に注射)

●胃内視鏡検査
現在は辛くなく、違和感もなく、短時間で済む

●ドクターと出演者とのQ&A
Q.30代でも受けた方が良い?
A.腹に症状がある場合は、年齢に関わらず、病院に行った方が良い
Q.鼻からの内視鏡検査は、どこでもある?
A.胃内視鏡の検査方法は、各医療機関で違うため、ホームページ等で確認が必要

●ピロリ菌
様々な病気の引き金になるピロリ菌
感染すると、萎縮性胃炎になり、それが進行すると、胃がんや胃潰瘍、十二指腸潰瘍など様々な病気につながると言われている
染ルート:幼少時期に飲んだ井戸水や親からの口移しなどが考えられている

・ピロリ菌の悪影響
胃だけでなく、血小板減少性紫斑病を発症する
ちょっとした頭の打撲でも脳出血で突然死してしまうケースもある
そのため、早めの除菌が必要

ピロリ菌の検査:血液・尿・便・呼気・内視鏡検査など様々な方法があるので是非専門医に相談すると良い
検査も除菌も苦しくありませんので、是非専門医へご相談を

胃内視鏡検査を病気の早期発見のためにもあなたも受けてみましょう
また、ピロリ菌検査もぜひ受けてください。
最後までありがとうございました。

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