【きょうの健康】子どもが食べたくなる!食事作りのコツを蒲池桂子先生がアドバイス

生活習慣病予防
2020年6月4日放送のきょうの健康で最新!日本人の理想の食事のテーマで「3歳から始まる生活習慣病予防」について紹介されました!
子どもの頃からの食事習慣が大人になっての生活習慣病の発症に影響することが分かってきました。
3歳から始まる生活習慣病予防について教えてくれたのは、東京慈恵会医科大学センター長の宇都宮一典先生です。

3歳から始まる生活習慣病予防

講師東京慈恵会医科大学センター長 宇都宮一典先生
日本人の理想の食事を知るスペシャリストです。
女子栄養大学栄養クリニック教授…蒲池桂子
キャスター:白鳥哲也さん・岩田まこ都さん

生活習慣病の予防は早めに!

生活習慣病

●高血圧:血圧の基準値140/90mmhg以上(診察室)
・放置すると脳卒中や心臓病などの発症リスクが高まります。
・食塩の取りすぎが血圧を上昇させます。
●脂質異常症
・血液中にコレステロールや中性脂肪がたまり、動脈硬化の発症リスクとなります。
・心筋梗塞や脳梗塞の危険因子となります。
・エネルギーの過剰摂取による肥満も脂質異常症のリスクを高めます。
●糖尿病
・慢性の高血糖状態が続くことで全身の血管が傷つく病気です。
・様々な病気を合併する恐れもあります。
・原因は様々、遺伝的な要因の他、過食や運動不足などの要因もあります。
●慢性腎臓病
宇都宮一典先生によると、動脈硬化は小児期に始まり、青年期に進行し、中年以降に発症すると考えられるそうです。
飽和脂肪酸の摂取量を減少させると、血中総コレステロール及びLDLコレステロールが低下します。
*飽和脂肪酸とは:肉の脂身や乳製品などに多く含まれています。
・動物性の脂肪に多く含まれます。
・肉の脂身
・バター・生クリーム、チーズ
・ウインナーソーセージ・ベーコン
・カップ麺など
●飽和脂肪酸の目標量(エネルギー)
・3~14歳:10%以下
⇒ウインナーソーセージ6本分、ハンバーガー2個分
ホイップクリームたっぷりのケーキやパフェなどは食べ過ぎに注意。
・15~17歳:8%以下
・18歳~:7%以下
*血中のLDL悪玉コレステロールを上げる作用があるため、心血管系の病気のリスクをを高めてしまいます。
*過剰に摂れば肥満にもつながるということで注意が必要です。

カリウムと食物繊維に注目!

カリウム

・ナトリウムとともに血液に含まれており、生体機能の調節に重要な働きをしています。
・ナトリウムの尿への排出を促す働きがあります。
・ナトリウムが過剰になったらカリウムを増やして血圧の上昇を抑えます。

カリウムが豊富な食物

・野菜
・果物
・豆類
●目標摂取量
*3~5歳:1日1400mg以上
野菜嫌いを放置しておくと、食物繊維不足になる可能性があります。

食物繊維

*人体に有害な物質の吸収を妨げ、便として排泄させる働きがあります。
*糖尿病・動脈硬化・高血圧など生活習慣病の予防に役立っています。

食物繊維が豊富な食物

・海藻
・芋類
・野菜
・穀物類
・豆類
・きのこ
●目標摂取量
*3~5歳:1日8g以上

好き嫌い解決!子どもが食べたくなる!食事作りのコツ

宇都宮一典先生によると、ジュースやお菓子などの糖類の過剰摂取は、小児肥満から糖尿病発症へ繋がるそうです。

●子どもに栄養バランスの良い食事を摂ってもらうには?
教えてくれたのは女子栄養大学栄養クリニック教授の蒲池桂子先生です。

蒲池桂子先生によると、子どもが食べたくなるような工夫が必要だそうです。

子どもが嫌いな食べ物の代表

・ピーマンの苦み成分:クエルシトリン
・なす:えぐ味
・ゴーヤ
・にんじん
・トマト

野菜を食べやすくするコツ

1)ピーマンを食べやすくする調理法のコツ
・よく炒めます。
・しっかり時間をかけて焼きます。

2)なすを食べやすくする調理法のコツ
・なすを塩水に10分つけてえぐ味の元であるアクを取り除きます。

子どもの好き嫌いを解決!

蒲池桂子先生によると、子どもは幼少期からの味覚を養うことがとても大切だそうです。
それは食生活で塩辛い物や油っこい物、加工食品ばかり食べていると、子どもの時の食習慣が大人になっても続くそうです。
ですので、なるべく好き嫌いをこどものうちに解消させておくことが大切だと言うことでした。
今回の詳細についてはきょうの健康2020年5月号に掲載されています。

まとめ

子どもの理想の食事を考えるために親自身が食事の見直しをすることが大切ですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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