この差って何ですか?2020年1月21日の放送で食後に「お腹がポッコリする人」と「しない人」の差が紹介されました。
ごはんを食べた後、しばらくすると、やけにお腹がポッコリと膨らんでしまう人いますよね。
食後のお腹ポッコリについて教えてくれたのは消化器内科の専門医 江田クリニック院長 江田証先生です。
目次
食後お腹がポッコリする人としない人の差
食後のお腹がポッコリの症状は、胃下垂(いかすい)が原因だからと思っている方が非常に多いですが、多くの場合お腹ポッコリは胃下垂が原因ではないというのです。
消化器内科の専門医 江田クリニック院長 江田証先生によると、食後のお腹がポッコリの原因は、腸内にガスが大量発生するからなんだそうです。
食後ではどうして腸内でガスが発生する?
食後のお腹がポッコリの症状を医学用語で「SIBO(シーボ)」という名前でSmall(スモール)、Intestinal(インテスティナル)、Bacterial(バクテリアル)、Overgrowth(オーバーグロース)の略なんだそう。
「Small・Intestinal=小腸内」「Bacterial=細菌」「Overgrowth=増殖症」日本語にすると「小腸内細菌増殖症」という意味になります。
本来小腸の中は、ほとんど細菌がいないそうなんですが、小腸内で細菌が過剰に増えすぎてしまう状態をSIBO(シーボ)と呼ぶそうです。
そして、細菌が小腸内でエサとなる食べ物のカスを食べる際に発酵をおこし、ガスを発生させるそうです。
江田証先生によると、本来 小腸ではガスがないのが普通なんだそうです。
ほとんど菌がいないので、発酵をおこして大量のガスを作ることで、お腹がポッコリしてしまうとのことでした。
小腸にガスが貯まりがちな人は放屁が多くなるそうで、正常な人のおならの回数は1日15回程度ですが、正常でない場合は、1日25回以上になるそうです。
食後なぜガスを発生させる細菌が小腸で増えるの?
江田証先生によると、小腸の動きが悪くなっているからだそう。
小腸の動きが悪くなると、本来、小腸から大腸に送り出されていた細菌が小腸の中に留まってしまいます。
小腸は、筋肉の塊だそうで、筋力がもともと弱い方、特に女性は男性に比べて筋力が弱いため、ポッコリしやすいそうです。
なぜ小腸の動きが悪くなると細菌がとどまる?
これは小腸の長さをみれば分かるそうで、日本人の平均的な腸の長さは、6m〜8mあり、 口から入ってきた細菌は、この小腸を通って大腸に送られますが、長い分それだけ筋力が必要になります。
小腸の動きが悪くなる原因
実は腸は、空腹の時に強く動いてそうじ運動しているそうです。
ですが、間食をすると、そうじ運動がそのたびにストップしてしまうそうです。
そうすると細菌が腸の壁にとりついて増え、ガスを発生させるということにつながるので、間食は控えるということが大事ということです。
お腹が鳴る生活をした方が、腸がキレイにそうじしてくれているということになります。
食後お腹をポッコリさせやすい食べ物とは
江田証先生によると、お腹をポッコリさせやすい食べ物とそうではない食べ物があるそうです。
腸の中で細菌のエサになりやすいのは糖質なんだそうです。
ヨーグルトなどの発酵食品は、お腹の調子を整えると考えている方が多いと思いますが、お腹に不調がない人にとって良い食事ですが、 過敏性腸症候群、下痢、お腹のハリとかガスで悩まれる方は、逆に小腸の中の細菌を増やしてしまい、かえって逆効果になることもあるそうです。
お腹ポッコリに悩むという女性に1日目は、ヨーグルトをはじめ、パン、リンゴ、タマネギといった小腸でガスを発生させやすい食べ物で揃えた洋風の朝食と、
2日目は、鮭、玉子焼き、味噌汁、ごはんといった小腸でガスを発生させにくい食べ物で揃えた和風の朝食で、食後のお腹がポッコリ具合を比較していました。
ごはんを食べる前のお腹:69.7cm⇒洋風の朝食後:76.5cm。和風の朝食後:71cmで、その差はなんと5.5cmでした。
その他の女性2人の方の場合も同じく和風の朝食後の方がお腹がポッコリしないことが分かりました。
最後に
私は毎日和風の朝食なんですけどガスがたまり、お腹が張った感じです。
プランクなどお腹の筋トレはやってるのですが、小腸の筋トレはないのでしょうかね(笑)
最後までお読みいただきありがとうございました。