【ゲンキの時間】手荒れを防ぐハンドクリームの塗り方を慶田朋子先生が解説

手荒れ 乾燥

健康カプセルゲンキの時間2019年12月29日放送は「手荒れ撃退完全マニュアル」について紹介されました。
乾燥しがちな冬は手荒れが気になる季節。特にカサカサ肌・ヒビ・アカギレ・湿疹などの手荒れは、銀座ケイスキンクリニック院長 美容皮膚科 医学博士 慶田朋子先生によると、
重症化するとかゆみや痛みで眠れなくなったり、細菌が感染して重篤な症状を引き起こしたりする場合もあるとのこと。
手荒れの原因、日常生活の落とし穴など手荒れを撃退する方法を教えてくれました。
手荒れについて教えてくださったのは、銀座ケイスキンクリニック院長 美容皮膚科 医学博士 慶田朋子先生です。

手荒れ撃退完全マニュアル

ゲンキリサーチャー:くわばたりえさん(クワバタオハラ)

乾燥する冬「手荒れ」で悩んでいるゲンキチャレンジャーは、
・清原さん(41)女性⇒家事の後に化粧水+ハンドクリーム
・木村さん(37)女性⇒月2回手のパック、頻繁にハンドクリーム
・霜田さん(62)男性⇒3時間ごとにハンドクリーム、就寝時に手袋
以上の3名の方でした。

手荒れを悪化させる落とし穴【野菜のアク】

清原さんの水仕事でほうれん草のおひたしのために水にさらし、水気を切る作業が肌に負担になると慶田先生は言います。
慶田先生によると、野菜のアクの中に色んな化学物質が入っているので、素手で触れることにより、荒れやすくなると言う事でした。
実はほうれん草のように強いアクは手荒れの元。野菜のアクは虫などから身を守る成分で虫が嫌がる毒のようなものだそうです。

そもそも肌荒れを防いでいるのは、肌の一番表面にある厚さ0.02mmの角層が肌荒れを防いでいます。これが角質がもつバリア機能。
角質の中は角質細胞をつなぐセラミドと呼ばれる細胞間脂質などが角層内の水分を保持しています。
ところが、乾燥⇒水分量減⇒角層に隙間⇒野菜のアクなどの刺激物が浸透⇒炎症など⇒手荒れの悪化

ほうれん草の他にも里芋や山芋などはアクが強いので要注意です。
また、塩などの調味料や食器洗い洗剤も刺激物になるのですが、清原さんは水仕事は何時も素手なんだそう。
慶田先生によると、洗剤で奪われたバリア物質は、回復するのに1週間から10日かかるそうで家事は毎日なので、再生する暇がないと言う事でした。
なので、水仕事で手荒れを防ぐにはキッチン手袋をつけるのがおすすめです。
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手荒れを悪化させる落とし穴【手をきちんと拭けていない】

木村さんは、水仕事前に入念にハンドクリームを塗り、軍手をしてからゴム手袋をはめ、完全装備でしていました。
しかし、洗い物を終えると、なぜか手袋類を全て外し、手を洗いました。
その後、当然手をタオルで拭きますが、これが落とし穴だそう?

清原さんの手を拭いた時間はわずか1秒
木村さん⇒6秒
何度もタオルで塗れた手を拭いているとタオルがびしょびしょになります。
慶田先生によると、濡れたままにしておくのも手荒れをひどくするそうです。
そこで、女性2人の手の水分量を測定
・清原さん水仕事前:28%、直後:56%、30分後:24%で水仕事前より乾燥していました。
・木村さん水仕事前:19%、直後:64%、30分後:18%で結局同じ結果になりました。

肌が濡れているときは、角層に水が浸透しています。
しかし、その水もやがて蒸発し、その時、角層内の水分を奪うため、肌の水分量や保湿力が低下してしまうのです。
そして、指の間に拭き残しがあると、カンジダというカビが発生し、皮がめくれて赤くただれる事もあります。
*カンジダ性指間びらん症:カビの一種が増殖し発症。皮がめくれ赤くただれます。

慶田先生おすすめタオルの正しい使い方

1.優しく押さえて水気を吸わせまます。
2.指の間・爪も忘れずに水気を吸わせまます。
*爪が長い人は裏側も忘れずに!
3.乾いたタオルを多めに用意しておきます。
*タオルは湿り気を感じた時点で取り替えましょう。
その他、ペーパータオルもおすすめです。

手荒れを悪化させる落とし穴【冷え性】

今回のゲンキチャレンジャー3名の方全員が冷え性だと言っていました。
なぜ冷え性が手を乾燥させるのでしょうか?
角層の奥、顆粒層には、外からの異物や身体に大切な物質が逃げるのを防ぐタイトジャンクションというバリア構造があります。
タイトジャンクションは、皮膚を守るもう一つのバリア。そのタイトジャンクション実は皮膚の温度が28℃以下になると緩んでしまうそうです。
タイトジャンクションの緩み:水分などの成分が蒸発し乾燥します。
指先の表面温度をチェック(通常30度前後だそう)
・霜田さん:23.6℃
・木村さん:26.3℃
・清原さん:25.7℃
と全員が28℃以下でした。

手荒れを防ぐハンドクリームの塗り方

・木村さんは小豆大くらいの量を両手に塗ります。
慶田先生によると、ハンドクリームの量は、片手で人差し指第2関節分。

 

手荒れを防ぐ冷え性対策

グーパー体操で血行を良くしてから保湿します。

慶田朋子先生がスタジオで解説してくれました。

Q.水仕事以外に影響することはある?

この時期、インフルエンザなどの予防のために手洗いが推奨されていますが、
石けんで手を洗いすぎるとバリア物質も流れてしまうそうです。

石けんで洗う回数:
帰宅時、大便の後、調理の前、食事の前の最小限に留め、それ以外は水で洗うようにするだけでも違ってくるそうです。

ささくれの処理:
健康な皮膚もめくれ上がることで細菌感染する場合もあるそうです。

ささくれ:乾燥の初期症状、爪の周囲の皮膚が細かく裂けてめくれます。

爪は健康のバロメーター!爪の形で健康チェック

手の爪は身体のSOSが現れやい場所。爪の形でさまざまな事がわかるそうです。
・縦線が目立ったら⇒加齢のサイン
・反った爪⇒鉄分不足の可能性あり
・割れる爪⇒爪の栄養不足や乾燥が原因かも
・くぼんだ爪⇒ダイエットやストレスで身体が弱っている証拠

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【あさイチ】(再放送)3月28日爪のお悩み解消します!

東京都中央区 ら・べるびぃ予防医学研究所 主任研究員 筒井大海先生にに西尾さんと筧さんの切った爪を預けていましたが、
筒井大海先生によると、その爪で半年前の健康に絡むミネラルの状態が分かるそうです。

ミネラル:私たちの組織や臓器を働かせるために必要なもの。
中でも大切なミネラルは、必須ミネラルと呼ばれ、体内で不足したり、増えすぎたりすると、
肌荒れ、貧血、うつ状態、味覚障害、高血圧、脳卒中、骨粗しょう症など様々な症状を引き起こします。
しかものその症状は、何時もの何気ない行動に現れると言うのです。

筧さん:おおむね良好。ただし甘いものや炭水化物を欲しがる⇒疲れやすい、イライラするこのような症状はマンガンが低いことが分かっているそうです。
マンガンは、糖の代謝に関わるミネラルだそうです。
すると、エネルギー不足となり、疲れを感じやすくなるそうです。
マンガン不足:交感神経を興奮させる物質が過剰に分泌し、イライラなど精神的症状が起こるそうです。

西尾さん:必須ミネラル12項目のうち、ちゅういがひつようなものが5つあったそうです。
低いミネラル値:クロム、カルシウム、マンガン、マグネシウム、鉄の5つだそう。

カルシウムとマグネシウムはイライラなどのストレス緩和に使われるそうです。⇒ストレスが長期間続いている?

Q.手のケアにはどれくらいの気持ちを割くべき?
慶田先生によると、手も顔も外に出ているため、傷みやすい所なので顔と同じように保湿などのケアをと言う事でした。
特に男性に意識してもらいたいのは爪の切り方で先の白い部分はある程度残してもらいたいとのことでした。
爪:指先を刺激や乾燥から守る役割があるので、深爪すると指先の荒れカサカサし、皮膚が割れる原因にもなるそうです。

慶田先生によると、机に爪を立てると、コツコツと音がするくらいが目安だそうです。

最後に

男の私は気にせず素手で洗い物を良くやるせいか?冬にささくれがよくできますが、
原因が分かりました。ケアはバッチリやりたいと思いました。
最後までお読みいただきありがとうございました。