【きょうの健康】過激なダイエットの摂食障害を西園マーハ文先生が解説

きょうの健康2019年12月26日放送は冬休み特集 みんなの保健室というテーマで今回は、「食べられない・食べるのをやめられない」が紹介されました。
スタイルを気にして始めるダイエット。でも過激なダイエットは深刻な栄養不足を引き起こしたり、痩せすぎた結果命に関わることだってあるのです。
今回は食べる事についての正しい対処法をおしえてくれました。
食事の正しい対処法について教えてくださったのは、明治学院大学心理学部教授 西園マーハ文先生です。

食べられない・食べるのをやめられない

講師:明治学院大学心理学部教授 西園マーハ文先生
食に関するトラブルのエキスパートです。
キャスター:黒沢保裕さん・岩田まこ都さん
ゲスト:メドウズ舞良さん

食べられない・食べるのをやめられない今回のポイント

食べられない・食べるのをやめられないのはなぜ?

●過食になってしまった高校生のケース
高校生のAさんは中学校の時は長距離で負けたことがありませんでした。
でも、高校生の今はどうしても勝てません。
そこでAさんはダイエットすれば、もっと良い記録が出せると思い、ダイエットを始めます。
すると、体重が減り、長距離走で良い記録が出て、周りからも「スタイルがいい」と褒められました。
Aさんはその後も頑張ってダイエットを続け、1ヶ月後Aさんは突然倒れてしまいました。
部活にもしばらく復帰できませんでした。

西園マーハ文先生によると、ダイエットが上手くいったと思い、
その後も極端な状態で続くケースはよくあるそうです。

過食・拒食は心理的背景が関係

●拒食の背景
・完全壁
・自分に自信がない
・将来の進路に不安がある
・いつも競争にさらされている
・両親が不仲で家の中に緊張感があるなど
これらが複合して発症するそうです。

●過食の背景
・嫌なことは1人で我慢
・人に打ち明けられない
・頑張りすぎるなど
生活上のストレスなどを自分だけで一気に解消しようとして症状が起きてくるパターンが多いそうです。

【 摂食障害】 長く続くとどうなる?

摂食障害と呼ばれる食行動を中心にいろいろな問題があらわれる病気を起こします。
一般的に下記のことを指します。

●神経性やせ症
食べる事や体型で頭がいっぱいになり、自分の意思では食行動が修正できない状態。
女性では、月経に影響(無月経)が出た場合、神経性やせ症が疑われるそうです。

神経性やせ症の症状:体に栄養が入っていかないため、下記の症状があるそうです。
・無月経
・低血圧
・心拍数低下
・低体温
・貧血
・白血球減少
・肝機能異常
・低タンパク血症
・高コレステロール血症
・不整脈
・骨粗しょう症
・痩せていても、自分では痩せていると感じない
・過活動
・運動脅迫

●神経性過食症
「食」のコントロールができなくて過食してしまう病気で、意志の弱さで起こるものではないそうです。
過食しないようにするため昼間は絶食していて夜に大量に食べるという悪循環のパターンが多いそうです。

西園マーハ文先生によると、拒食と過食の関連は大きいそうです。

神経性過食症の症状:
・嘔吐
・唾液腺の腫れ
・歯の表面が溶ける
・不整脈
・肝機能異常
・体重次第で自己評価が変わる
・気分の浮き沈み⇒体重が増えると自分は生きている資格がないと思う
・日頃、我慢している甘いものなどを短時間に大量に食べる⇒自分では止められない

【 摂食障害】やばいかも!?と思ったら

拒食や過食が心配になったらどうすれば良いのでしょうか?
過食症から抜けだせた「まなかさん」のきっかけとは!?

除著不安定になったまなかさんは何もできない涙が出るという状態になり、ご両親に手紙で助けを求めたそうです。
それでご両親が助けてくれ、変われたそうです。

周りの人に助けを求めたまなかさんの行動について
西園マーハ文先生によると、まずは相談しやすい人に相談をすることが大事なので、良い判断だったと言う事でした。

過食症について理解してくれないと思ったら・・・
中学生なら保健室の先生。
大学生であれば、学校のカウンセラーの先生などに相談すると良いでしょう。

あるいは、心療内科や精神科など医療機関の受診を。
心療内科や精神科には行きにくいと思ったら、かかりつけ医(内科・小児科など)に相談すると、専門医を紹介してもらえるでしょう。

今回の詳細についてはきょうの健康2019年12月号に掲載されています。

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最後に

ダイエットをするのであれば、規則的な食事が大事だと思います。
また、一度にたくさん食べられないという人は、
1日の食事の回数を増やすようにして栄養を摂るようにしたいですね。
そして、ストレスをためないことも大事だなと思いました。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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