あしたも晴れ!人生レシピ2019年11月15日放送は、「いざという時、知らないと大変!」が紹介されました。
あなたはいざという時のこと知っていますか?例えばマンションやホテルなどのベランダにある隔て板。
火災などの時、破って隣に行ったりする時の板です。実はこれ硬い素材でできていて大人でもなかなか蹴破れないんです。
いざという時もたもたしていたらパニックになります。そこで知って欲しいのは隔て板の正しい蹴り方です。
正しい蹴り方をすると簡単に蹴破れるんです。
さらに地震などでもしエレベーターに閉じ込められたら・・・一体どんな状況になるか知っていますか?
そしてエレベーターの非常ボタン実はただ押すだけではダメっていうのはご存じですか?
こちらも正しい押し方があるんです。その押し方だと誰も助けに来てくれないかも知れません?
今回はあまり知られてはいませんが、いざという時役立つ情報を教えてくれました。
教えてくれたのは避難器具メーカー及びエレベーターメーカーの担当者さんです。
目次
いざという時、知らないと大変!
講師:各メーカーの技術担当者さん
司会:賀来千香子さん・高市佳明アナウンサー
ゲスト:光浦靖子さん
知っておきたいベランダから避難する手順
避難用隔て板の正しい蹴り方
正しい蹴り方を教えてくれたのは、避難器具メーカー 東川尚樹さんです。
隔て板は、普段は壁として機能するため、硬い素材を使用、強度は厚いベニヤ板と同等だそうです。
1.バルコニーの手すりなど安定するところにつかまって、中心あたりを後ろ蹴りで蹴ります。
ポイント:比較的蹴りやすいのは後ろ蹴りです。
すると簡単に蹴破れます。
後ろ向きで蹴ると、体も安定し、蹴りが一点に集中するんだそうです。
ゲストの光浦靖子さんも蹴破ることができました。
隣に避難する際は足から行く方が行きやすいようです。
2.その後は、何度も蹴って穴を広げます。
*少なくとも直径40cmは広げてください。
小さいと穴に服を引っかけケガの元になります。
飛び散った破片にも注意が必要です。
裸足で踏んでしまうと角に当たることでケガをする恐れがあります。
スニーカーのような靴を履いて蹴破るのが安全に避難するコツなんだそうです。
非常時は、靴を取りに行く時間はありません。
普段からベランダに靴を用意しておくことが大事です。
また、隔て板の周囲にはものを置かないようにしましょう。
自分もお隣さんも避難できなくなります。
いざという時パニックにならないよう覚えておきたいですね。
避難はこれで終わりではありません。
次に待ち構えているのは、「避難ハシゴ」
避難ハシゴの使い方
1.フタを持ち上げ、チャイルドロックを外します。
フタは片手でも持ち上げられる重さだそうです。
2.赤いボタンを踏みます。⇒はしごが降ります。
この2ステップで避難ができます。⇒ハッチ型の避難ハシゴ
避難器具は3ステップ以内で避難できなければ行けないようになっているそうです。
●安全なハシゴの降り方
1.1段目に足をかけ、フタについている手すりをつかみます。
2.慌てずゆっくり1段飛ばしなどせずに、1段ごとに両足を揃えて降ります。
※足を揃えずに降りると、はしごが大きく揺れて危険です。
また、はしごの横を持つと、手を挟むなどのケガの原因になります。
必ず正面を持つようにしましょう。
最新型は、フタを開けてペダルを踏むと自動的に降りるようになっています。
降りると自動で元に戻っていき、次の人が利用できます。
まだ出始めたばかりで生産量も少ないため、価格は約3倍と高値です。
これなら高所恐怖症の方や障害がある方でも降りられると思いました。
マンションなどに入居する際は、事前に避難器具の位置を確認しておきましょう。
※避難ハシゴと隔て板は非常時以外に使用しないでください。
エレベーターの非常ボタン
2018年に発生した大阪北部地震において346台エレベーターので閉じ込めが発生したそうです。
首都直下型地震では最大17000人がエレベーターに閉じ込められるという予測もあるそうです。
エレベーターの非常ボタンの正しい押し方
エレベーターの非常ボタンには実は正しい押し方があります。
教えてくれたのはエレベーターメーカー 松岡孝吉さんです。
エレベーターは停電になっても非常灯が点灯しますので真っ暗になることはありません。
非常ボタンは普通に押しても反応ありません。
ボタンの横に画像のように「押し続けてください。外部に連絡できます」と表示されています。
しかし、何度も押したり、連打したりしても反応はありません。
正しい押し方=長押しすることです。
長押しするとボタンが点滅しました。⇒呼び出し中
すると「ただいま係員に連絡中です。しばらくお待ちください」というアナウンスがあり、ボタンの明かりが赤く点灯しました。⇒通話可能
しばらくすると「非常ボタンを押された信号を受信しました。どうなさいました?」というアナウンスがありました。
長押しからおよそ30秒後です。
状況を話すと、
「ご迷惑をおかけして、申し訳ございません。エレベーターのドアは閉まっている状態ですか?」とアナウンス。
最後「体調の確認と、無理な脱出をしないよう注意」があり、技術者が来るまで落ち着いて待つことになります。
救出の態勢が整うと、「あと、○分ほどで技術者が到着予定です」とアナウンスがありました。
そもそもなぜ長押ししないとつながらないのでしょうか?
それは押し間違いを防ぐためです。⇒間違って押した人が多かったそうです。
●非常ボタンの仕組み
・ボタンを1回押す⇒管理人室につながります。
・しかし、夜間など不在の場合、誰にもつながりません。
・ですので長押しすることで、24時間対応の監視センターにつながるようになっています。
●最後、松岡孝吉さんからアドバイスがありました。
もし、地震などでエレベーターが止まったら・・・
ポイント:非常ボタンを押す前に異変を感じたら全てのボタンを押してください。
できる限り試して押した方がいいそうです。
エレベーターの配線は複雑で古いものだと原始的な刺激で動き出す可能性があるそうです。
また、降りることができるところで停止した場合は、「開くボタン」で扉が開く場合もあるそうです。
揺れてもまだ動いている時は、安全装置が作動して、自動停止する前に全てのボタンを押し、近くの階から降りられる可能性を待つとのこと。
自動停止したらもう動かないので、上述通り、非常ボタンを長押しして救助を待ちます。
何よりも大事なのは、慌てずに救助を待つ難しいですが、これが一番大事だといいます。
エレベーターの疑問
Q.映画のように天井から脱出できる?
エレベーターの中からは開けることはできませんが、救助のために上から開けることができるようにはなっているそうです。
Q.落下する危険はある?
ワイヤーが切れても落ちないようになっていて、ブレーキをかけるシステムあるそうですし、 また、どこかにぶつかったとしても、衝撃を和らげる装置もついているそうです。
このように安全装置が何重にもなっているので、救助が来るまで落ち着いて待ちましょう。
Q.たくさんの人が乗っている場合、酸素がなくなってしまうのでは?
エレベータには通気口がついているので、止まったからといって酸素がなくなるわけではありません。
非常時のオペレーターの方は訓練されているのか非常に落ち着いて、
閉じ込められた人が安心できるように話しかけてくれるそうです。
話ができると多少安心しますよね?
最近では、エレベータ内に「防災キャビネット」というフタを開けるとトイレになるし、 また、タイプにもよりますが、ほとんどのものにライトや携帯トイレ、水、防寒シートなど防災用の品物が入っているそうです。
普段何気なくのっていると気がつかないので知りませんでしたが、今度注意して見てみてください^^
最後に
いざという時に落ち着いて行動できるか分かりませんが、これらを覚えておくだけでも、
多少は役立つのではないでしょうか?
最後までお読みいただきありがとうございました。