【きょうの健康】肝機能異常と診断されたら肝硬変?検査で早期発見!

きょうの健康 肝機能検査 肝機能異常

きょうの健康2019年11月4日放送は総チェック!肝臓の病気というテーマで今回は、「肝機能 大丈夫?」が紹介されました。
肝臓は、脂肪肝やB型肝炎、C型肝炎と言った肝臓病がありますが、ところがこういった病気は自覚症状を感じにくく、 症状に気付いた時には、肝硬変や肝臓がんという危険な状態になっていることが多いんです。
そこで重要なのが肝機能検査。健康診断の項目の一つです。今回は肝機能の経過に気付くチェックや肝臓の検査について紹介してくれました。
肝機能について教えてくださったのは、武蔵野赤十字病院院長 泉並木先生です。

肝機能 大丈夫?

講師:武蔵野赤十字病院院長 泉並木先生
肝臓病治療のスペシャリストです。
キャスター:黒沢保裕さん・岩田まこ都さん

今回のポイント(肝機能 大丈夫?)

なぜ大事? 肝臓の機能

肝臓は、様々な機能、働きを担っていて化学工場とも呼ばれています。

●肝臓の主な働き
1.解毒
・体に有害な物質・老廃物⇒無害・水に溶けやすく⇒尿と一緒に排出

2.栄養素の加工・貯蔵
・炭水化物のブドウ糖⇒グリコーゲンにして肝臓内に貯蔵⇒エネルギーが必要→ブドウ糖に戻す

3.体温の維持:必要に応じ、肝臓内に大量の血液を循環させる

4.消化を助ける:胆汁を作る→食べ物特に脂肪を消化

肝臓は“沈黙の臓器”といわれていて、病気が進行しない限り異変に気付かないとのこと。

Q.なぜ症状が出にくい?
肝臓には痛みを感じる神経がないため、早期発見には健康診断の「肝機能検査」を受けるのが大事です。

肝機能検査⇒健康診断(血液検査)の3項目
・AST
・ALT
・γ-GTP
この3項目の1つでも基準値より高いと「肝機能異常」と指摘されます。
その場合、肝臓病の可能性があるため二次検査がすすめられます。
また、2年続けて3つとも高い場合、必ず二次検査を受け肝臓病の有無を調べてください。
γ-GTP⇒前日に酒や薬を飲むと、一時的に高くなることがあります。
そのため、γ-GTP以外が正常であれば心配いらないという場合もあります

Q.肝機能異常と診断される人はどれぐらいいる?
人間ドックを受ける男性の約3人に1人が「肝機能異常」と診断されるそうです。
しかし、「肝機能異常」と診断された人の多くは二次検査を受けていないそうです。

Q.なぜ受けない?
二次検査を受けない理由
・自覚症状がない
・お酒を飲み過ぎただけ、心配ないと思い込む

【肝機能検査】二次検査がすすめられるのは?

健康診断の結果、肝機能異常と診断された場合、特に肝臓の二次検査がすすめられるのはどんな時でしょうか?

●特に二次検査がすすめられる人
下記の項目に当てはまる場合、肝臓病になりやすかったり、実は肝臓病が隠れていたりする時があります。
医療機関で肝臓の二次検査を受けることがすすめられます。
1.家族に肝臓病の人がいる
B型・C型肝炎の場合、血液や体液を介し感染することがあります。

2.尿の色が濃くなった

3.油っこいものを食べなくなった
肝臓は食べ物から吸収した脂肪を処理します。
肝機能が低下⇒脂肪を処理しにくくなり、自然と油っこいものを食べなくなります。

4.年々、体重が増えている=「脂肪肝」の可能性
脂肪肝の人:
・体重が毎年少しずつ増える事が多い
・ズボンを買うたびにサイズが大きくなる事が多い
脂肪肝:中年の男性・閉経後の女性に多い
5.お酒を毎日のように飲んでいる
アルコール性の肝臓病になりやすい⇒肝臓に負担

肝臓病どう診断する?

肝臓の二次検査ではどんなことを調べるのでしょうか?
●採血
・肝炎ウイルス検査(B型・C型肝炎)
・肝臓の硬さ:線維化マーカー検査(血液中のコラーゲンの量をみる)
・がんの疑い:腫瘍マーカー検査

●超音波など、画像検査

●肝臓の二次検査の結果
・ウイルス感染
・脂肪肝
・線維化
以上があると分かった場合⇒肝硬変の発症は?↓
・超音波エラストグラフィ
・MRエラストグラフィ
以上の画像検査を行います。

今回の詳細についてはきょうの健康2019年11月号に掲載されています。

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最後に

肝臓病は怖いそうですから自覚症状がないからといって放置しないで積極的に肝機能検査を受けましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。