健康カプセル!ゲンキの時間2/10骨・血管インフルにビタミンD!

健康カプセル!ゲンキの時間 骨粗しょう症 インフルエンザ ビタミンD
健康カプセル!ゲンキの時間放送日2月10日は、毎日寒い今の冬の季節には、多くの日本人に不足している多機能ビタミンがあるそうです。

その多機能ビタミンが不足すると、骨粗しょう症のリスクが高まります。

今回の健康カプセル!ゲンキの時間では、多機能ビタミンについてリサーチし、不足による健康リスク、不足の解消法など紹介されました。
こちらでは、見逃してしまったという方のために、簡単に説明しています。

今回のドクターは、東京都健康長寿医療センター 糖尿病・代謝・内分泌内科 専門部長
医学博士 千葉優子先生です。

・ゲンキリサーチャー:えとう窓口さん
・ゲンキスチューデント:片岡安祐美さん

多機能ビタミンビタミンDとは?

医学博士 千葉優子先生の話では、
ビタミンDが不足すると、骨粗しょう症やいつの間にか骨折を起こしやすくなります
また、骨粗しょう症のリスクを高めます!

と言うことで、今回の健康カプセル!ゲンキの時間では、ビタミンDを徹底リサーチ!

ビタミンDは、骨粗しょう症だけでなく、インフルエンザ予防にも役立つ!?

近年の研究で、次々と解明された愕きのパワーが大公開されました!

今回のビタミンDのパワーを探るべく番組が訪れたのは、
東京都板橋区 東京都健康長寿医療センターです。
医学博士 千葉優子先生によりますと、
「ビタミンDは、骨の生成に関連する重要なビタミン」
そして、「骨粗しょう症と直接関係がある」ということでした。

ここで、番組では、骨粗しょう症とビタミンDの関係を検証
検証に参加するのは、40代後半から60代前半までの男女8名の方達です。
まず、カルシウムを摂っているか確認したところ、半数の方が摂っていると答えました。
そしてその前に皆さんに対して事前にX線検査と採血が行われていました。
その事前検査の結果、骨粗しょう症で治療が必要な方が女性に2名(1人は(58歳=骨密度59%)おられ、もう1人(62歳同じく59%)は薬による治療が必要でした。
また、62歳女性は、背骨の一番下の骨に若干変形が見られ、いつの間にか骨折も疑われると言うことでした。
本人は、自覚症状がなかったと言うことでした。
歩くのも普通に歩かれていましたので、いつの間にか骨折というのは、気がつかないうちに起こるのでしょうね?

いつの間にか骨折とは?

骨粗しょう症でスカスカになった背骨が体重に耐えられなくなり潰れてしまった状態です。
じわじわ潰れていくため、痛みが少なく、中には全く自覚症状がないという方もしらっしゃるそうです。
症状が悪化すると、背中が丸くなり、肺などの内臓を圧迫し、心肺機能の低下にもつながります。
その他の結果、49歳女性94%と55歳女性は81%で2人は正常でした。
その他の方達の骨密度は70%台(骨粗しょう症の予備軍骨減少症70~80%)でした。
医学博士 千葉優子先生によりますと
「いくらカルシウムを摂っていても、ビタミンDがないと骨にカルシウムを呼び寄せることができない」ということでした。

なお、正常は、80%以上とのことです。
骨粗しょう症は、骨密度70%未満です。
ビタミンD
カルシウムの吸収を促し、骨まで運んでいく働きがあります。
カルシウムの運送屋さんですね(笑)
なおで、ビタミンDが不足すると、カルシウムを摂っていても骨粗しょう症のリスクが高まります。

医学博士 千葉優子先生によりますと、
上述の骨粗しょう症の方2人は、「ビタミンD濃度もかなり低い」
「ビタミンDの濃度は、日本人の場合は、かなりの率で低いです」と言うことでした。

血中ビタミンD濃度
正常:30ng/mL以上
不足:30ng/mL未満
欠乏:20ng/mL未満
ビタミンDが欠乏している方は、参加者8人中6名でした。
あと2名の方は、不足でした。
ということで、正常の方は、0ゼロでした・・・。

日本人の中高年の約7割がビタミンD不足という検査結果が出ていて、しかも年々低下傾向にあるようです。

詳細は、下記のとおりです。
男性:50代約73%・60代約71%・70代約69%
女性:50~70代約85%
私も笑えない年齢です(´・ω・`)

健康カプセル!ゲンキの時間のアンケート結果でも、ビタミンDへの意識が低い結果となっておりました。
ビタミンD不足には、日本人の生活習慣が影響しています。

暮らしに潜む落とし穴とは?

参加者の一人の方(骨粗しょう症といつの間にか骨折の疑いと診断された)の話では、
「家族のために野菜を含めて肉、魚を出すが、自分で口にするのはほとんど野菜」
「タンパク源をあまり摂っていない」とのことでした。

医学博士 千葉優子先生によりますと、
「極端なベジタリアンも骨には良くない」
「健康に良いからと言って、野菜だけというのは良くない」ということでした。
「後は、嗜好品お酒、タバコ・・・」
あの骨粗しょう症といつの間にか骨折の疑いの方は、「お酒は飲まないがタバコはかなり吸います」ということでした。
タバコは、本当に健康に良くないでですね。
この方のビタミンD不足につながる習慣は、
たんぱく質をあまり摂らない
喫煙
骨粗しょう症は、女性の方が起こりやすい病気です。
詳細は、下記から
名医のTHE太鼓判!冬の不調むくみ・めまい・骨粗しょう症撃退!

他に唯一の男性(57歳)のビタミンD不足につながる習慣は、
「身体は使わず、パソコンを凝視する仕事をやっている」
日に当たる機会が少ない
現代人には、こういう方が多いかも知れませんね?

医学博士 千葉優子先生によりますと、
「ビタミンDは、唯一、身体で生成できるビタミン」
「これには、紫外線が必要」とのことでした。

日に当たることで、体内のコレステロールが、最終的にビタミンDに変化するそうです。

ビタミンDはなぜ冬に不足する?

これらにより、冬にビタミンDが不足する理由は、
日照時間が短くなる
肌の露出が少なくなる
そして、現代人の全国外出者割合の推移が、ここ30年のうち、最近は特に休日が大幅に減少しています。

紫外線もコレステロールも敵のようですが、その2つが組み合わさると、ビタミンDが作られるいうことですね。

医学博士 千葉優子先生によりますと、
「食品から摂ることもできますが、やはり日光の力が大きい」と言うことでした。
冬や夏は屋外のスポーツは難しいですが、春秋の暖かい昼間には半袖でウォーキングなどスポーツをやりたいですね。
その他こういう方も、59歳女性のビタミンD不足につながる習慣は、
「季節を問わず、1年中日焼け止めを塗って、ファンデーションも塗って、日傘をさしたりしていたので、日に当たるチャンスがなかった」
極端な紫外線対策
シミ・ソバカス予防のために「日焼けをしたくない」と言う女性ならではの習慣ですね。

ビタミンD不足の対処法とは?

1.食事
ビタミンDを多く含む食材
・青魚
中でも、ビタミンDを多く含む魚の皮やカルシウムを含む骨も一緒に摂れるサバなどの魚の缶詰がおすすめです。
・きのこ類
日に当たるとビタミンDに変化する成分「エルゴステロール」が含まれています。
使用前に約1~2時間位天日干しするとビタミンDが約10倍になると言われています。

2.日光浴
渡辺満里奈さんからの質問
Q「どの位(日光を)浴びれば良いんですか?」
●ビタミンDの生成に必要な時間
「冬場、関東地方ですと、AM10時~PM3時までの日差しで、約45分、日光を浴びるのが良い」
1日のビタミンDの必要量=15ug(厚生労働省による)
食事による摂取量5.5ug体内生成(日光浴)9.5ug

9.5ugのビタミンDの生成に必要な時間

札幌 約132分 約8分
つくば 約39分 約6分
沖縄 約13分 約5分

厚生労働省「脂溶性ビタミン」を参考に算出

この表によりますと、関東地方では、1日約40分浴びなければなりませんが、冬場の40分は結構長いですよね?
しかし、医学博士 千葉優子先生によりますと、
「少なくとも、週に2日、1日15分程度浴びる。屋外であれば、木陰で日光を浴びるのでも良い」
「冬場では、風邪を引かないよう腕や手などで日光を浴びるようにする」
「屋内では、窓ガラスがビタミンDの生成に必要な紫外線B波を遮断してしまうため、ほとんど効果が期待できません」

近年急増するビタミンD研究発表によると、
ビタミンDの新たな働きが次々と判明しているそうです。
今の季節こそ必要なビタミンDのパワーとは?

医学博士 千葉優子先生によりますと、
「免疫細胞にもビタミンDが関係していて、ウイルスなどが粘膜にくっつき悪さをするのを粘膜上にバリアを張って防ぐ」
つまりインフルエンザの予防にもつながるんですね。
ビタミンDを摂っていない場合のインフルエンザ羅患(りかん)率(小中学生を対象)
非摂取:約20%
ビタミンD摂取:約10%で感染率が約半分に!

2~3年おきにインフルエンザにかかっていた57歳女性(野菜だけ食べている方)の場合は、
「なんで家族で私だけ?と思っていた」そうですが、
先生の話を聞いて「納得しました」と言うことでした。
他にも、
「頸動脈の検査で、詰まりがあると言われた」そうです。
医学博士 千葉優子先生によりますと、
●ビタミンD不足の人
「頸動脈のプラーク(かたまり)を持っている人が多く、動脈硬化のリスクが高まる」

最後に医学博士 千葉優子先生によるビタミンDについての質疑応答です。
ゲンキリサーチャーえとう窓口さんから
Q「ビタミンDには他にも良い効果があるんですよね?」
千葉優子先生
A「ビタミンDの増加によって、骨粗しょう症だけでなく、他にも良い効果があります」
それは、下記のとおりです。
・筋肉の増強
高齢者の転倒防止につながります。
・糖尿病の発症リスクを低下
・認知症予防
認知症予防は、最近分注目されてきています。
「アルツハイマー病の人は血中ビタミンD濃度が低い傾向にある」
「また、認知機能検査においても、血中ビタミンD濃度が低い人は成績が悪い」
などという、報告があります。
三宅裕司さんからの質問。
Q「ビタミンDが不足すると出てくる身体的特徴はあるのですか?」
A「身体的特徴はあまり出てきませんが、生活習慣からビタミンD不足を予測できます」

ビタミンD不足になる生活習慣とは?

●栄養バランスを欠いた食生活
・冷凍食品、インスタント食品などが多い
・ダイエットなどによるたんぱく質不足など
●飲酒
●喫煙
●運動不足
これらに加えてこんな人も要注意です。
●肥満や過体重
ビタミンDが脂肪に蓄積し、機能しにくくなる
その他
●日中外出をしない
●極端な紫外線対策をしている

ビタミンDと一緒に摂るべし!ビタミンK!

ビタミンKとは?
アンケートでは、知っている人は、0でした。
初耳というと言う人が多いのではないでしょうか?
ビタミンKは、骨を形成するときに必要なビタミン

ビタミンD⇒カルシウムを骨まで運ぶ
ビタミンK⇒カルシウムを骨に定着させる左官職人のようなビタミンですね(笑)
運送屋さんのビタミンDと左官職人のビタミンKを摂ることにより、骨を丈夫にしてくれるんですね。
また、ビタミンKは、ケガをしたときなどに血液を固める働きもあります。
ビタミンK=Koaguration(コアギュレーション・凝固)の頭文字「K」を取りビタミンKと呼ばれています。

ビタミンKが摂れる食材とは?

医学博士 千葉優子先生によりますと、
「代表的なものは、納豆」
「大豆食品ですね」
「モロヘイヤやブロッコリーなどの青い野菜」
その他「ほうれん草や小松菜などの青菜類にも多く含まれています」

まとめ

ビタミンD不足
骨が弱く(スカスカに)なり
・骨粗しょう症
・いつの間にか骨折
・動脈硬化のリスクにもつながる
ビタミンD不足解消には?
・青魚を摂る
・日光浴をする
骨を丈夫にするためには、カルシウムだけではダメ!
骨粗しょう症対策には、カルシウムやビタミンDとビタミンKのトリプルパワー!
最後までお読みいただきありがとうございました。