2019年8月18日放送の健康カプセルゲンキの時間では酸味について紹介されました。
暑さにより疲れがたまり、この時期陥りがちな夏バテ。それ防ぐとっておきの食材が2つあります。
まずは、梅干し、梅干しには夏に落ちやすい食欲をアップさせるだけでなく、体力を回復させる効果があるのです。
そしてもう一つがさわやかな香りでおなじみのすだち。すだちと言えばサンマやソバなど料理の脇役的イメージがあると思いますが、
実はすだちには梅干しにも負けないすごいパワーが秘められているんです。
教えてくださったのは、食品医学研究所 所長 医学博士 平柳要先生です。
目次
酸味
梅干しの健康パワー
ゲンキリサーチャー なすなかにしの中西茂樹さんが、梅の産地和歌山県みなべ町で
梅干し博士こと和歌山県立医科大学 大阪河崎リハビリテーション大学 医学博士 宇都宮洋才先生とともに梅干しの健康パワーを探ります。
宇都宮洋才先生によると、
宇都宮先生達の長年にわたる研究で梅の中には色々な機能性が入っていることが分かってきたそうです。
今回調査すべき訪れたのは、梅干しの製造から販売を行う和歌山県日高郡みなべ町株式会社ウメタさん。
Q.酸っぱいって、そもそもどんな成分?
梅干しの中にはクエン酸が入っています。
クエン酸は私たちのエネルギーを増す作用があります。
クエン酸とは:果物などに含まれる酸味成分。
体内で糖をエネルギーへ効率よく変換する働きがあります。
つまり、クエン酸をしっかり摂る事で疲労回復や夏バテ防止に!
しかも、梅干しのクエン酸の含有量はあらゆる食材の中でもトップクラス!
さらに梅干しには他の酸味食材にはない健康成分が!
宇都宮 洋才先生「私たちの研究で梅干しの中には、梅リグナンという成分が入っていることが分かっています」
梅リグナンの健康効果
- 動脈硬化を和らげる
梅リグナンには活性酸素を打ち消す作用があります。
そんな梅干しをみなべ町の皆さんは驚きの方法で健康に役立てていました。
それは、「梅酢うがい」でした。
Q.みなべ町の皆さんやっています?
風邪をひく冬は特にインフルエンザ予防にやっているそうです。
宇都宮洋才先生によると、実は梅には、ウイルスを抑制する効果があり、
梅酢うがい、または梅干しを1日1個食べると風邪やインフルエンザの予防が期待できるといいます。
今の時期気になる食中毒その原因菌の増殖を防ぐ抗菌作用もあります。
例えば、梅干しをご飯にしっかり混ぜ込むと食中毒予防に!
ただし、日の丸弁当の場合は、梅干しが接している部分だけですので、食中毒予防効果には不十分だそうです。
すだちの健康パワー
一方のなすなかにしの那須晃行さんが訪れたのは徳島県 名東(みょうどう)郡 佐那河内村。
徳島県ですだちの栽培が行われたのは江戸時代。現在全国シェアの約100%が徳島県産
そしてその旬は8~10月
クエン酸含有量(100gあたり):すだち(果汁)4.5g、梅干し6g
それでもすだちは、柑橘類の中でもレモン3g、温州みかん1gと一番多く含まれています。
すだちならではの健康パワーを探るために訪れたのは佐那河内村民体育館。
こちらでは、村民の皆さんが阿波踊りの練習をしていました。
そして、終わりにビールを飲むのですが、こちらでは当たり前の飲み方ビールにすだちを搾って飲むそうです。
しぼった後のすだちは必ずかじって食べるそうです。皮が美味しいそうです。
すだちの産地では皮まで食べるのが当たり前!
実はすだちの皮に他の柑橘類にはない特有の健康成分があるそうです。
その成分について研究をしている徳島県立工業技術センター 食品・応用生物担当 上席研究員 博士(栄養学) 管理栄養士 新居佳孝先生によると、
すだちの皮にはスダチチンというポリフェノールが含まれています。
すだち関連の記事は下記から
⇒ 主治医が見つかる診療所【内臓脂肪を減らす】すだちの皮のスダチチン!すだちみその作り方!
スダチチンの健康効果
- 脂質代謝を改善する
- 体重上昇の抑制などの抗肥満作用がある
マウスを使った実験で高脂肪食のエサを食べさせ片方にはスダチチンを与え、もう片方にはエサだけ食べさせたところ、 8週間後、スダチチンを与えたマウスの内臓脂肪量は増加せず、肥満を抑えられたそうです。
健康効果倍増!名産地ならではの梅干し・すだち料理
食材の健康パワーについて平柳要先生が解説してくれました。
Q.お酒にすだちなどを入れる相性は?
平柳要先生「アルコールの代謝にはかなりエネルギーを使いますので、クエン酸と一緒に摂る事で、 エネルギーを効率よく生み出して、飲み過ぎによる疲労などを軽減できます」
Q.他にクエン酸のパワーはある?
悪玉菌の増殖を抑え、腸内環境を良くします。
ですので、腸の蠕動運動を促すのでお通じも良くなります。
梅干しを使った鶏の唐揚げ
作り方はとても簡単、ポリ袋に食べやすい大きさに切った鶏モモ肉に梅肉をもみ込み、味付けは梅だけ、かたくり粉をまぶして揚げるだけです。
中西茂樹さんが食べましたが、「油がしつこいかと思ったら全然」
平柳要先生「クエン酸の酸味と油物との相性はとても良いです。
クエン酸が唾液や胃液の分泌を促すので、消化を助けてくれます」
梅干しトースト
食パンにハムとチーズ、梅干しをちぎって乗せて焼いただけの誰でもできるめっちゃ簡単料理です。
「チーズのしつこさを梅干しが全く消している」と感想。
すだちおにぎり
●すだちおにぎりの材料
- 米:2合
- すだち果汁:6個分
- すったすだちの皮:6個分
- 刻んだすだちの皮:3個分
- 塩昆布:15g
- 塩:適量
おにぎりには、塩昆布とすだち果汁・すだちの皮 を混ぜ込んでいるだけです。
すだちみそ汁
みそ汁にすだちを搾るだけです。
クエン酸:大豆製品に豊富なカルシウムの吸収率をアップ
Q.夏バテ予防に最適なワケとは?
クエン酸は疲労物質をたまりにくくし、疲労回復・夏バテ防止につながります。
最後に
私は和歌山県民ですので、梅干しはとても身近です。なので、塩分制限されているため減塩ですが梅干しをよく食べています。
そのせいか?風邪はあまりひかないですね。それと有田みかんも風邪予防に役立っているかもしれません?
⇒ 名医のTHE太鼓判!冬の不調むくみ・めまい・骨粗しょう症撃退!
最後までお読みいただきありがとうございました。