2019年8月7日放送のきょうの健康の特集は、夏休み特集 みんなの保健室。
今回は「朝起きられない…これって病気?」について紹介されました。
学校に行かなくては、でも頭痛やけん怠感などで起きられず欠席・・・と思いきや午後になるとすっかり元気になって活動的に、「ただ怠けているだけなのでは?」と家族が心配するケースもあります。
ところがそんな朝起きられない悩み実は病気によるケースがあるんです。一体どういうことでしょうか?
教えてくださったのは、大阪医科大学 小児科 吉田誠司先生です。
講師:大阪医科大学 小児科 吉田誠司先生
キャスター:黒沢保裕さん・岩田まこ都さん
ゲスト:タレント・元AKB48 西野未姫さん
福井県のアイドルグループ ami~gas 吉田美優さん
目次
朝起きられない悩み
朝起きられない“ある病気”
中学生の約1割⇒半数は不登校
今回のポイント(朝起きられないこれって病気?)
起きようとしても起きられない!?
ある朝突然起きられなくなった方の取材がありました。
この方は、福井県のアイドルグループ
ami~gas(アミーガス)の吉田美優さん(20)
小学6年生の頃から朝起きるのがつらくなりました。
突然動けなくなり、それで起きられなくなったそうです。
眠いとというとこではなく、起きたいという気持ちはあっても体がついていかないという感じだったそうです。
突然やってきた体の不調。1度不調を感じるようになってからは症状が毎日続き、体を無理矢理起こすと、
吐き気や動悸、さらに立ち上がるとめまいや頭痛などの症状が出るようにんったそうです。
それで仕方なく、学校を休むことに・・・ところが!午後になると症状が改善し、すっかり元気に。
単なる怠けと思われがちですが、実はこの時体にある異変が起きていたのです。
朝起きられなくなってしまった美優さんは不登校になってしまったそうです。
そして、症状が現れてから1年後、ベッドでしばらく寝て、起きたときの血圧の変化を調べると、 美優さんは朝起きるとなぜか“低血圧”になってしまうことが原因だったのです。
美優さんは「朝だけ低血圧」でした。
体の異変
朝だけ低血圧になってしまうのは、ある体の異変が関係しているんです。
吉田誠司先生からの質問
寝ている状態から立ち上がると血液の流れはどうなる?
正常な場合:下半身に血液がたまります。
しかし、これでは血圧が下がり、低血圧の症状が出てしまいますが、
そうならないように血管を締め、血圧を上げてくれます(自律神経)。
美優さんの場合:自律神経がうまく働かなかったため、朝だけ低血圧に。
考えられる原因
思春期は自律神経のバランスが崩れやすいため。
これに加え、
- ストレス
- 不規則な生活
- 運動不足
これらによって「起立性調節障害」を起こします。
起立性調節障害によって血圧が下がると、以下のような症状が現れます。
●起立性調節障害の症状
- めまい・立ちくらみ・頭痛・けん怠感
- 食欲不振・寝つきが悪い
- 腹痛・起立による失神
- イライラ・無気力など
吉田美優さんもこちらの症状はほぼ全部あったそうです。
改善の秘策
起立性調節障害の症状どう対処すれば良いのかポイントを紹介します。
吉田美優さんが受けた治療
カウンセリング・昇圧薬・鎮痛剤など
美優さんの場合はあまり改善されなかったそうです。
現在は以前よりは改善されたようですが、未だに朝は苦手だと話していました。
吉田誠司先生によると、雨の日に症状がでやすい患者さんが多いので気候の変化も関係してるのではということでした。
日頃心がけること
日常生活の改善⇒水分摂取
水分を摂ることで血液量が増加して血圧が上がるそうです。
吉田美優さんは中学生の頃は食事の時も水を飲まなかったそうです。
●1日の水分摂取:1500~2000mLを推奨
毎日少しずつ摂取量を増やすことをおすすめします。
私も別の病気で水分補給をするようにと指導され、
いざ飲めといわれても最初は1日500mLが限界でしたけど、
毎日少しずつ増やしていけば、徐々に飲めるようになるもので
現在は3000mL余裕で飲めます。ただ頻尿になりますが(苦笑)
最後に
これによって孤立してしまう事も考えられますので、
水分摂取など個人の努力も必要ですが、周囲の理解も必要ですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。