【きょうの健康】室内でも要注意!熱中症の症状と対処法を紹介

きょうの健康 熱中症 対処法

きょうの健康2019年7月8日放送夏の体調トラブル 一挙解決!今回のテーマは、夜も警戒!熱中症。熱中症は気温の高い日中だけに起こる訳ではありません。実は夜に起こることも少なくないのです。特に注意が必要なのは高齢者。夜熱中症に起こりやすい生活をしているからです。今回は夜も注意したい熱中症の対策について教えてくれました。
教えてくださったのは、帝京大学 教授 三宅康史先生です。
熱中症対策のスペシャリストです。
司会は、黒沢保裕さんと岩田まこ都さんのお2人です。

熱中症対策

今回のポイント(夜も警戒!熱中症)

●夜も警戒!熱中症

Aさん(75)の例:日中はエアコンの設定を温度30°、湿度60%で過ごしていました。
夜エアコンはつけず、タオルケットで就寝。防犯のため窓は閉め切っていました。
翌朝、気分が優れずめまいがしたAさん、体温を測ると38℃まで上昇していました。
心配した夫が救急車を呼んだところAさんは病院で熱中症と診断されました。
Q.なぜAさんは寝ている間に熱中症になった?
昼間日に当たった家の壁やベランダが熱を持ち、夜に室温を上げることがあります。
◆熱中症の症状
*軽症
・めまい
・立ちくらみ
・気分が悪い
・筋肉がつるなど
*中等症
・頭痛
・吐き気
・体がだるい
*重症
・意識障害
・けいれん
・ひきつけ
・肝臓・腎臓の機能障害
・血液の凝固異常など
※最悪の場合死に至る場合があります。
2018年(6~9月)の熱中症による死亡者数:約1500人(厚生労働省)
熱中症による死亡者の約8割が高齢者

熱中症の症状がなぜ現れるのでしょうか?
人間の体には体温が上がると自律神経の働きで末梢の血管が血流を増やして冷やすと言う仕組みになっています。
しかし、体温が上がったままですとたくさんの熱を放出しようと末梢の血管に集まりすぎてしまうんです。
そうすると脳や内臓・筋肉などに運ばれる血液が減少してしまいめまい・立ちくらみ・気分が悪い・筋肉がつるといった症状が現れます。
さらに熱を冷却しきれずに体の内部の温度が高くなりすぎますと意識障害・けいれん・ひきつけ・肝臓・腎臓の機能障害・血液の凝固異常など重い症状が現れます。
Q.熱中症は初期の症状の段階で見逃さないというのが大事ですね?
三宅康史先生「めまい・立ちくらみ・気分が悪いなどは、夏かぜ、疲れ、ストレス、飲みすぎなどと間違えやすいです」

●熱中症になったときの対処法
熱中症は重症化する前にいち早く対処することが大切です。
Q.夜寝ている間に熱中症になったと思ったら?
・対処法
1.失われた水分を補給する
2.熱くなった体を冷やす

◆日中外で熱中症と思ったら
・対処法
1.無理をせず、涼しい場所へ移動し安静にしてください。

2.服を緩め氷や冷たい水で濡らしたタオルなどで大きな動脈が通っている首筋、脇の下、太ももの付け根を冷やしてください。
3.水分(水や経口補水液など)を摂って脱水を防ぎます。

●熱中症の予防

熱中症が起こる前の予防法
◆外出の場合
1.気象情報を事前にチェックする
⇒暑い時間帯の外出を避ける
⇒休憩時間の確保
2.水分・塩分をこまめに補給(汗の成分は水と塩分)
*腎臓・心臓病などで水分・塩分・糖分の摂取制限がある場合
⇒持病が悪化していないか主治医に相談をしてください。
◆室内の場合
1.エアコンを利用
⇒室温28℃、湿度70%を超える場合は使用しましょう。
⇒温度・湿度計を置くようにしましょう。
2.窓際の日差しを遮る(直射日光を部屋に入れない)
⇒カーテンを閉めましょう。
⇒日よけシートを屋外に利用しましょう。
今回の詳しい内容については、きょうの健康7月号に掲載されていますので、是非参考になさってください。

 

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最後に

熱中症にかかった人を処置したことがありますが、意識があったので、木陰で服をうちわ代わりに仰いで体を冷やす処置をしたら救急車が来る頃には少し元気になったので、体を冷やしてあげることは大事だなと思いました。
最後までお読みいただきありがとうございました。