【きょうの健康】歯が抜けたら何ににつけておく?歯の悩みQ&A

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きょうの健康テーマはチェック!歯と口の健康6月6日は、歯の悩みQ&A。
歯ぐきから血がホワイトニングってどうやるの?歯が欠けた、かめない、歯周病予防などよくある歯の悩みを大解決!
もし歯が抜けたら何ににつけるか知っていますか?
教えてくださるのは、日本大学歯学部付属歯科病院 病院長 宮崎真至先生です。
歯や歯周病の治療、入れ歯など歯のことなら何でもおまかせ。
司会は、黒沢保裕さんと岩田まこ都さんのお2人です。
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歯の悩みQ&A

●なぜかめない?
70歳女性からの質問です。
「私は入れ歯ではないのですが、最近、かむ力が弱くなってきました。
食べる物によりますが、かみ切れなくていつまでも口の中でもごもごしてしまいます」
「例えば、イカ・豆苗・フランスパンなど、
歯が痛いわけでもないのに、なぜかめないのでしょうか?」
A.宮崎真至先生「まず、かむ力と年齢との関係について」
◆なんでも、かんで食べることができる人
・20歳~:97.6%
・30 歳 ~:97.8%
・40 歳 ~:97.0%
・50 歳 ~:86.7%
・60 歳 ~:76.2%
・70 歳 ~:68.9%
・80 歳 以上:55.1%
*平成29年国民健康・栄養調査
かむ力の衰えは、硬いものをかめないだけでなく、記憶の減退・物忘れにつながる。
Q.ものをかめなくなる原因は?
A.宮崎真至先生「一般にはものをかめなくなる原因としては、咀嚼(そしゃく)筋の衰えあるいは歯ぐきが痩せるの2つが考えられます」
Q.かむ力を保つには?
・歯周病の予防と治療
・日頃から口をしっかり使い咀嚼筋を鍛える
咀嚼筋を鍛える方法:しっかり声を出す(音読、カラオケなど)
口輪筋(口の周りの筋肉)を鍛えるボタンプル法:唇と歯の間にボタンを入れて5秒間引っぱる(誤飲に注意)。
*真ん中だけでなく、位置を左右にずらして行うとよい
画像付きの説明(一人の方法・きょうの健康で紹介)は⇒フェイストーク麻布十番矯正歯科
2人の方法⇒ 奈良県公式ホームページ・口唇閉鎖に関係した運動PDF

●歯科医に多く寄せられる質問
Q.歯ぐきから血が出る
「歯磨きをすると歯ぐきから出血がありますが原因は何ですか?」
A.宮崎真至先生「歯ぐきから自然に血が出るあるいは食事をした後に血が出たり歯磨きで掃除をした時に血が出たりすることがあります。
そのほとんどが歯周病(歯肉炎・歯周炎)が原因になっています」
歯肉炎と歯周炎の違いは?
歯肉炎:歯ぐきに炎症がとどまっている
歯周炎:歯を支えている骨や骨の組織が壊れる
最初は歯肉炎から始まり、放置しているとだんだんと進んで歯周炎になってしまいます。
歯科で適切な検査・治療を
宮崎真至先生「歯周病を予防するには、歯磨きを習慣化することが大切です」
正しい歯の磨き方
・スクラッピング法
歯ブラシを90度に当て、細かく動かす
裏側は45度で細かく動かす
電動歯ブラシはしっかり歯に当てる

・バス法
歯ブラシを表も裏も45度に当てて細かく動かす
歯並びが悪い場合:歯間ブラシで清掃する

Q.歯が欠けた!
「歯を打って一部が欠けてしまいました。元通りになるでしょうか?」
宮崎真至先生「欠けた部分は、歯の神経まで達しているかいないかで治療法が変わってきます。
神経に達していない:自分の歯を接着剤で元に戻すこともできます。
欠けた部分を紛失したあるいは元に戻せないと言う場合は、歯と同じ色をした樹脂で治す。
神経に達している:可能であれば歯髄を保護して樹脂で治す方法がとられます。
神経まで大きく達してしまった場合:神経を取って樹脂や被せ物で修復する方法がとられます。
Q.抜けてしまったら?
宮崎真至先生「年齢が若い方の場合、すぐに歯科へ持ち込めばそのまま元に戻せる場合もあります」
*ポイントとしては歯と骨とを結合している「歯根膜」という膜状の組織をキズつけないこと。
抜けてから30~60分以内に歯科に持ち込むのが理想といわれています。
Q.歯根膜の状態を保つためにはどうする?
宮崎真至先生「抜けた歯は口の中に入れておくまたは牛乳の中に入れておくという方法法が最も良いといわれています。
理由:牛乳のpHや浸透圧が体液に近いそうです。
なので、もし歯が抜けてしまったら、触らない牛乳につけておくあるいは自分の口の中に入れてすぐに歯科へ!

Q.ホワイトニング
「オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの違いは何ですか?」
宮崎真至先生
オフィスホワイトニング(保険適用外):施術者:歯科医(歯科)が行う・薬剤:過酸化水素
白くなるまでの回数・日数:1~2回の施術で効果が出るといわれています。
ホームホワイトニング(保険適用外):施術者:歯医者での指示・管理の下で自分(自宅など)で行う・薬剤:過酸化尿素
白くなるまでの回数・日数:2週間(1日2時間の装着)でできるといわれています。
やり方:歯科で専用のトレー(マウスピースのようなもの)を作成し、そのトレーに薬剤を入れて歯に1日2時間装着(2週間続ける)します。

まとめ

●歯の悩みQ&A
Q.なぜかめない?
・嚼(そしゃく/咬筋)筋の衰え
・歯ぐきが痩せる
Q.かむ力を保つには?
・歯周病の予防と治療
・日頃から口をしっかり使い咀嚼筋を鍛える
咀嚼筋を鍛える方法:しっかり声を出す(音読、カラオケなど)
口輪筋(口の周りの筋肉)を鍛えるボタンプル法

●歯科医に多く寄せられる質問
Q.歯ぐきから血が出る
原因:歯周病(歯肉炎・歯周炎)
対策:歯科で適切な検査・治療、歯磨きを習慣化
正しい歯の磨き方
・スクラッピング法
・バス法

Q.歯が欠けた!
欠けた部分は、歯の神経まで達しているかいないかで治療法が変わる
抜けてから30~60分以内なら元に戻せる場合もあり。
神経に達していない:自分の歯を接着剤で元に戻すことも可能。
神経に達している:可能であれば歯髄を保護して樹脂で治す方法がとられる。
神経まで大きく達してしまった場合:神経を取って樹脂や被せ物で修復する方法がとられる。

Q.抜けてしまったら?
抜けてから30~60分以内に歯科に持ち込むと元に戻せる可能性も。
触らない牛乳につけておくあるいは自分の口の中に入れてすぐに歯科へ!

Q.ホワイトニング
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの違いは?
・オフィスホワイトニング(保険適用外):施術者:歯科医(歯科)が行う・薬剤:過酸化水素
白くなるまでの回数・日数:1~2回の施術で効果が出るといわれている。
ホームホワイトニング(保険適用外):施術者:歯医者での指示・管理の下で自分(自宅など)で行う・薬剤:過酸化尿素
白くなるまでの回数・日数:2週間(1日2時間の装着)でできる。
最後までありがとうございました。