【きょうの健康】残ってる歯にダメージを与える!合わない入れ歯

きょうの健康6月3日は、70歳以上の約4割が使っていると言われる入れ歯。
実は入れ歯を使っている多くの人が何らかの不満を抱えていると言われています。
今回は快適な入れ歯を手に入れるための方策を紹介してくれました。
教えてくださるのは、日本大学歯学部付属歯科病院 病院長 宮崎真至先生です。
歯や歯周病の治療入れ歯など歯のことなら何でもおまかせ。
司会は、黒沢保裕さんと岩田まこ都さんのお2人です。
関連記事は下記から
【きょうの健康】歯が抜けたら何ににつけておく?歯の悩みQ&A
【きょうの健康】歯と口の健康顎関節症のセルフケア
【きょうの健康】歯並びは大丈夫?歯列矯正で素敵な笑顔を!

6月4日~10日は、歯と口の健康週間です。
6月3日の今回は、「入れ歯が合わないとき」でした。
多くの人が使っている入れ歯ですが、約60%の人が3ヶ月以内に入れ歯の使用を中止しているそうです。
最も多い理由としては「不快」だったからだそうです。

Q.入れ歯が合わないという人が多いようですね?
宮崎真至先生「入れ歯に違和感を持っている方は少なくないと言われています。合わない入れ歯をそのまま使用しているとさらに合わなくなる、あるいは残った歯に悪影響を及ぼしてしまいます」
◆合わない入れ歯の使用
・さらに合わなくなる
・残った歯に悪影響
我慢せず、調整していくことが大切

●入れ歯をチェック
自分の入れ歯が合っているかどうかまずチェックしてみましょう。
◆チェックリスト
1.かんでいる時に入れ歯がカタカタ鳴る⇒上下のかみ合わせの高さが合っていない
2.入れ歯を入れて物をかんでいると疲れる⇒かみ合わせが低い
3.入れ歯をすると痛くてかめない⇒土台と入れ歯の内面が合っていない
4.上の入れ歯が落ちてきたり、下の入れ歯が浮く感じがする⇒入れ歯が大きい・小さい
5.入れ歯の金具と歯の間に隙間がある⇒金具と歯の大きさが合っていない
1つでも当てはまる項目がある場合、入れ歯が合っていない可能性があります。

◆入れ歯が合わない原因
・調整不足
・あごの変化
・入れ歯の変形⇒金属の部分が疲労して変形
・歯周病⇒入れ歯ががたつく・歯がぐらつく
【健康カプセル!ゲンキの時間】糖尿病などを招く?恐怖の 歯周病!
・唾液分泌の減少など⇒唾液があることで入れ歯が安定する。唾液には粘膜を保護する作用がある
⇒年齢を重ねると唾液の分泌能力が低下

◆合わない入れ歯のリスク
・義歯性口内炎が発症
・残っている歯に過剰な負担がかかる(残っている歯を失う可能性)
・顎関節まで負担がかかり痛む(耳鳴りや耳の痛みなどの症状が出る場合も)

◆合わない入れ歯のリスク
・義歯性口内炎が発症
・残っている歯に過剰な負担がかかる(残っている歯を失う可能性)
・顎関節まで負担がかかり痛む(耳鳴りや耳の痛みなどの症状が出る場合も)

●我慢は禁物理想の入れ歯へ
入れ歯が合わない場合は、我慢をせず調整することが大切です。
入れ歯のプラスチック部分を削ったり、素材を追加したりして調整
◆入れ歯補修の材料
・かたくなるタイプ
・ゴム状になるタイプ
それぞれ患者の口の状態に合わせて使い分けます。

●最新!入れ歯情報
入れ歯には、保険適用の入れ歯と保険適用外の入れ歯があります。
・保険適用の入れ歯:プラスチック製

利点:価格が安い
欠点:違和感・不快感がある場合も
・保険適用外の入れ歯:金属タイプの総入れ歯

利点:違和感が少ない。温度が伝わりやすい(温度を感じながら食事ができる)。
欠点:高額
・保険適用外の入れ歯:マグネットデンチャー
利点:安定している。小さくできている。
   大きな針金を使用しない
欠点:歯周病には難しい場合もある。高額
今回の詳しい内容については、きょうの健康6月号に掲載されています。

NHK きょうの健康 2019年 06月号 [雑誌]
価格:545円(税込、送料無料) (2019/6/4時点)

楽天で購入

 

最後に

入れ歯も人口義歯のひとつです。
これを長く大切に使っていくためにはメンテナンス、丁寧に扱って清掃をするなどが大切になります。
そうすることによって楽しくかんで美味しく食べることができるようになると思います。
部分入れ歯さえ、合わなくなってくると食事も美味しくなくなります。
総入れ歯にならないよう普段から歯のケアを行いましょう。
最後までありがとうございました。

モバイルバージョンを終了