健康カプセル!ゲンキの時間4月28日夫婦関係が原因?夫源病とは?

健康カプセル!ゲンキの時間 夫源病 予防 改善
健康カプセル!ゲンキの時間4月28日放送は、ところで夫源病ってご存じですか?
夫源病(ふげんびょう)とは、夫の何気ない言動が妻にとってストレスとなり、頭痛・めまい・動悸などが起きる事を言います。
この夫源病が長引くと、心筋梗塞や脳卒中など命に関わる病気を患うこともあると言われています。
健康カプセル!ゲンキの時間では、夫源病を徹底リサーチし、予防、改善法を紹介してくれました。

夫源病

ゲンキリサーチャーは、なすなかにしの中西茂樹さんと那須晃行さんのお2人です。

夫源病の原因は夫婦関係にあると言われています。

このようなデータもあり、高齢夫婦の場合、
夫は妻が生きていると、死亡率が0.46倍と半分ほどに対し、
妻は夫が生きていると、死亡率がなんと2倍に!
資料提供:大阪大学 人間科学研究科 未来共創センター 招へい教授 医学博士 石蔵文信先生

夫源病とはどんな病気?

ということで、夫源病体験者がその辛さを激白していました。
告白してくれるのは、結婚39年目夫源病体験者の本間さん(66歳)です。
本間さんは、今から約15年前に発症。
発症当時をこう振り返っていました。
「始めは身体の調子が悪くなって、めまい、頭痛とか、何かヒドイ病気になったのかな・・・って」
毎日のように襲ってくるめまいや頭痛、食事を作ることも動くこともままならず、これが起こるのはある決まった時間だったそうです。
本間さん「主人がそろそろ帰ってくる時間帯に、身体が固まってきて、めまいが始まる」
帰ってくるやいなや、ホコリのチェックをする夫。
夫「なんでできないんだ!」など、
自分の理想を家族に押しつけ、ついつい厳しい口調になっていたようですが、
本間さんは、それを黙って聞くしかなかったそうです。
それで、病院で診てもらった結果、
本間さん「夫源病って言われたんです」

それがなぜ病になるのか?ゲンキリサーチャーが調査に訪れたのは、
本間さんを診察した夫源病の名付け親でもある大阪大学 人間科学研究科 未来共創センター 招へい教授 医学博士 石蔵文信先生の元。

石蔵文信先生「本間さんの例は、最悪ですけど、自分の家庭は大丈夫と思っていても、本当は大変な事になっている家庭は多いです」

夫源病:
ストレスのため血管が収縮、高血圧に。長期になると血管に負担がかかり、内壁が損傷したり柔軟性がなくなり、最悪の場合、動脈硬化を引き起こす可能性があります。

そこで夫のイライラする言動は?ということで、
奥様ぶっちゃけ座談会も開催されました。
夫のどんな言動が、夫源病の原因になるのでしょうか?

結婚15年目高田さん(40歳)「妻を召し使い扱い」
「土日・平日の夜から朝までリビングでゲーム」
イライラポイント:ゲームばかりで家事を全くやらない

結婚45年目小川さん(66歳)「家政婦扱い、亭主関白」
「テレビのチャンネルを変えた」ら「俺のテレビだ!」と「リモコンをテレビに投げて、テレビ割れちゃいました」
イライラポイント:亭主関白で趣味がテレビしかない

結婚17年目森本さん(44歳)「家事はしないがご飯大好き」
「休日の朝はゆっくり起きたいのに」夫が布団なのかで「朝ご飯なんなの?昼ご飯何?」
イライラポイント:休日でも夫の食事の世話に追われる

結婚44年目堀内さん(68歳)「とにかく謝らない」
夫「ビール頂戴」「冷蔵庫に入っているから、自分で出して飲んで」といったら、
ちゃんと次の日から、自分で出して飲んだ」
イライラポイント:謝れない

夫源病の原因になりやすい夫

1.家族を養ってきたという自負が強い
2.家事は妻の仕事と思っている
3.妻の予定や行動を良くチェックする
4.仕事関係以外の交友や趣味が少ない
5.「ありがとう」「ごめんなさい」が言えない

夫源病の原因

石蔵文信先生「女性の事が全然分かっていない。夫源病の原因の裏には、女性のライフステージの変化が関係している」

●女性のライフステージの変化
1.女性ホルモンの低下
女性ホルモン:身体を守る働きがある。なくなってくると、身体に病として現れる。
ラットの実験によれば、オスよりメスがストレスに強く、同じメスでも卵巣を取ったラットはストレスに弱い事が分かっています。
女性ホルモンの分泌量が減るのが45歳から55歳までの更年期、つまりここを過ぎる(老年期)と、夫のストレスが病につながる恐れがあります。

2.子どもの独立
今の時期は、結婚や進学で家を離れるタイミング
子どもがいなくなる事で、夫婦が直接向き合う機会が増え、ストレスがたまりやすくなります。

3.夫の定年退職
石蔵文信先生「定年前は仲悪くても、朝と夜しか会わない。定年後は24時間一緒にいるので、非常に苦痛になる」

本間さんの場合、子供さんが手を離れた55歳頃発症しました。

夫源病の予防・改善法

夫源病改善ポイント①:夫婦でコミュニケーションを取る
夫源病改善ポイント②:会話は「そうだよね」肯定から
夫源病改善ポイント③:ペースを合わせる

ゲンキリサーチャー「お互いの意見を言い合うのはどう?」
石蔵文信先生「お互いの意見を言い合うとどうしてもケンカになるけど、
ケンカをする方がストレスがたまらないし、お互いの本音が分かってくる。結局は良い夫婦になる」

実際、本間さんも奥さんが不満を言えるようになって夫源病を克服したそうです。
旦那さん「(妻の不満が)結構だんだん出るようになって、
結婚した時のお互いの思いに立ち返るなら、対話(ケンカ)は当たり前と気づけた」

夫源病のサイン

①夫が家にいると頭痛・イライラする
②夫が出張・旅行に出たらめまいが治った
③夫の身勝手な発言でのぼせやほてりが起こる

出演者と石蔵文信先生のQ&Aのコーナー
Q.西尾由佳里さん「夫源病を発見したいきさつは?」
A.石蔵文信先生「私は、男性更年期の外来をやっています。
男性を診察する中で50代前後の妻が更年期障害で苦しんでいた。
夫婦2人でカウンセリングすると妻の更年期障害が治った」
「これはひょっとすると夫のせいではないか?と思い“夫源病”と名付けた」

夫源病になりやすい妻

①我慢強く弱音を吐くのが恥ずかしいと思う
②几帳面で仕事や家事に手を抜かない
③いい妻でありたいという思いが強い
④世間体が気になる
⑤小さい事でクヨクヨしてしまう
石蔵文信先生「該当する項目が多い方が夫源病になりやすい。不満を口に出さない良妻賢母型が危険」

ゲンキリサーチャー「妻源病もある?」
妻源病:妻からのストレスで夫の心身に異常が出て体調を崩す。
石蔵文信先生「女性の社会進出が進み、経済力のある女性が増えてきた」
「夫に細かい事に口を出したり、家にいても「邪魔になる」と言われる家庭もある」

夫におすすめ
超簡単!夫源病予防法
石蔵文信先生おすすめの夫源病予防法とは?
「昼も夜も奥さんが食事を作るのは大変。昼ご飯くらいは自分で作れるようになった方がいいんじゃないかということで、男性のための料理教室を始めた」
参加者男性「現役やめて、時間ができたので、役に立つ料理の勉強をしようと」
ここで教えている料理の作り方は、材料を切って土鍋に入れるだけ、調味料は多くても2種類、土鍋を使う事で洗い物も最低限で済みます。
石蔵流「男のええ加減料理」今回は、中でも一押しを教えてくれました。

●石蔵流「男のええ加減料理」の材料
・サバのしょうゆ煮またはみそ煮(缶詰):1缶
・水:空いた缶詰の量
・大根(いちょう切り):厚さ1cm4等分×2
●石蔵流「男のええ加減料理」の作り方
1.土鍋にサバ缶と大根を入れます。
2.1に水を入れ、強火で煮ます(煮たったら弱火に)。
3.弱火で事20分煮込んで石蔵流「男のええ加減料理」の完成です。
めちゃ簡単ですね^^
サバの缶詰や大根は安いし、調味料もいらないので、良いかも?
ひとつレパートリーが増えました(笑)

●石蔵文信先生おすすめの夫源病対策
1.ストレス解消法を持つ
おすすめのストレス解消法:声を出す(カラオケ・仲間に愚痴を言う)
2.プチ家庭内別居
寝室を分けるなど、別々の空間で過ごせるよう工夫。
3.妻のプチ家出
夫から離れて、仲間と旅行に出かけるのもおすすめ。
その際、夫の電話やメールのやり取りをしないのがポイントです。

最後に

どの家庭にも起こえるる夫源病。
夫婦で会話。夫婦2人で長生きしましょう。
最後までありがとうございました。